ポップでお洒落な日本製LinuxのCaramel OS|ざっくりLinux!- 34

Caramel OSデスクトップ

様々なLinuxを試してはレビューを書いていると、だんだんとこのブログを訪れてくれる人が増えてきた。こうなったら、気になるディストリビューションを片っ端から試してみようと思いウィキペディアで調べたところ、やたらとポップでお洒落なCaramel OSを見つけたので、さっそくインストールしてみた。

日本の高校生が開発した、初心者にも上級者にも使いやすいOS

Caramel OSは、高校生のときえのきさんが開発した、Ubuntu派生のXubuntu Xfceベースの超軽量ディストリビューションだ。

このところNN LinuxAlterLinuxをはじめとした、学生によるLinux開発がかなり進んでいる。いずれも先進的でデザイン的にも優れたものが多いのは、若い人たちの感性によるのだろう。筆者のようなおじさんには、こんなお洒落なデザインは思いつかない。
公式サイトのコピーは「美味しくて可愛いOS」。冒頭のデスクトップのスクリーンショットを見ても分かる通り、使っていて楽しくなる。

そして、これら日本製Linuxは、いずれも超軽量を目指しているということ。少し前のWindows7やXPベースのパソコンでも、もっさりとせずに動作することが開発者たちの目指すところらしい。

先日このブログで紹介したAlterLinux同様、Caramel OSはローリングリリースによるOSのアップデートを特徴としている。最新バージョンは1.2だが、公式サイトからダウンロードできる最新バージョンは1.0で、インストール後にアップデートする。

また、公式サイトに「世界初!音楽プロデューサ兼プログラマによる開発」と書かれている他、デフォルトで音楽制作のソフトウェア、LMMSがプリ・インストールされていることや、起動音のカスタマイズ可能、公式イメージソングの存在など、音楽に精通した開発者のようでもある。

Caramel OSをインストール

何はともあれ、公式サイトに書かれている使いやすさを確かめるため、インストールしてみる。

推奨スペックは以下の通りで、最低動作環境は設けていない。
  • 64bitのIntelまたはAMDプロセッサ
  • 2GB以上のメモリ
  • 32GB以上の空き容量
  • 1280 x 720以上のディスプレイ
isoファイルはLive形式だ。ダウンロードしたファイルで起動すると、以下画面が表示される。

Caramel OS初期画面

画面左のCDアイコンをクリックすると、インストーラが立ち上がる。インストーラは日本語でわかりやすい。手順については、以下記事が参考になると思う。

初めてのUbuntu〜インストール編|ざっくりLinux!- 32

WindowsをやめてLinuxに乗り換えるなら、Ubuntuが一番いい。これは筆者がいろいろなLinux OSを試した結果だ。これから複数回に分けて「初めてのUbuntu」と題し、インストールから自分好みにカスタマイズするまでを紹介する。まずはインストール編から。

インストール後、再起動すれば完了だ。

このディストリビューションのもう一つの大きな特徴は、Caramel Lancherの存在だ(以下画像)。

Caramel OS ランチャー

左から、
  • システムの更新
  • アプリの追加
  • 開発者のサイトを見る
  • ときえのきの曲を聞く
  • 設定
  • 終了
の各ボタンがあり、ここでアップデートや主なソフトウェアのインストール、全体の設定が可能だ。なので、ここで最初にシステムの更新と設定を済ませておく。ソフトウェアの追加については後ほど。

Caramel OSのレビュー

外観について

冒頭の画像で分かるように、ポップでお洒落なデスクトップだ。Macに寄せたelementary OSKona Linuxのように、画面下にMac風のドック(Plank)があり、ここによく使うアプリを登録しておける。
ドックには時計、システムインジケーターがある。このインジケーターはCPUの負荷率が上がると色が変わり、開発者の遊び心が窺える。ファイルマネージャも下記画像の通りポップなアイコンだ。

Caramel OS ファイルマネージャ

全体的に表示サイズが小さいため、ディスプレイの解像度を1920 x 1080から1600 x 900にして、少し表示を拡大させて使用している。公式サイトでデスクトップ画像を見た時から気に入っているので、ディスプレイの解像度以外背景画像など一切変えていない。

ソフトウェアのインストールについて

最低限必要なソフトウェアはプリ・インストールされている。その他必要なものは、Caramel Lancherからインストールできる。
しかし、筆者にとってこのランチャーはさほど必要ではない。いつも通り、Synapticパッケージマネージャをインストールして使用し、その他必要なソフトウェアは公式サイトからダウンロードの上インストールした。
FlatpakやSnapd経由でも良いのだが、筆者がいつも使うソフトウェアは、Flatpakでインストールすると、日本語化されなかったり何かと不具合があるためだ。

Ubuntuベースではおなじみの「ソフトウェア(の追加と削除)」がインストールされているので、通常のソフトウェアインストールに困ることはない。

初心者向きか否か

メニューアイコンの位置は左上、ドックの配置など全体的にMac風になっているため、Windowsからの乗り換えには少し戸惑うかもしれない。しかし、初心者でも端末を使うことなく、すぐに使用できるディストリビューションといえる。
Linuxは使いやすいようにカスタマイズできるのが魅力だ。使い勝手が悪いところがあれば、自分好みに変えていけば良いと思う。

個人的には、冒頭から書いている通りデザイン面でかなり気に入っている。elementary OSKona Linuxに並ぶ洗練されたデザインは、日本製だからこその細やかさからくるものかもしれない。

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