Linuxのアップグレードは簡単〜Linux Mint編|ざっくりLinux!- 105

スポンサーリンク

Linux MInt 20 デスクトップ

今まで数々のLinuxディストリビューションをインストールしては試してきた筆者は、実はアップグレードをしたことがない。

正確には、トライしてみたのだが失敗したことが一度だけある。

そのことがトラウマとなり、それ以来一度もアップグレードを試したことがなかった。

そこで、主なディストリビューションのアップグレードに挑戦してみることにした。

まずは、過去に一度失敗している、Linux Mintからだ。

スポンサーリンク

Linuxのアップグレードは公式サイト通りがベスト

最初に、主なディストリビューションのアップグレードについて調べてみた。

代表的なUbuntuは、公式サイトのシンプルガイドをみる限り、ほとんどがGUIで簡単そうだった。

次に、RHEL系のFedoraのアップグレードについて、調べてみる。ユーザードキュメンテーション(日本語がある)の「Quick Documents」に移動し、左側メニューから「Upgrading to a new release of Fedora」を選択。日本語で書かれているのは最初だけで、ページを進むと英語のみの表示になる。

ここで2つのアップグレード方法が書かれているが、いずれも手強そうなので後回し。

そして、日本で人気があるLinux Mintのアップグレートについても、公式サイトを探してみる。

上部のメニューより「About」→「Documentation」を選び、ページ中ほどの「User Guide」を開く。

「User Guide」のメニューの下方の「Upgrades」を開くと、どうやらバージョンごとに若干方法が違うらしく、それぞれのアップグレード方法のページリンクが書いてある。

以前Linux Mintのアップグレードに挑戦したときは、まだLinuxのこともあまり知らず、何がエラーなのかも分からずじまいだった。また、バージョンが上がるごとに、アップグレード作業もより簡単になっているようだ。

これ以外のディストリビューションについては、まだ調べていないが、ローリングリリースはメジャーアップグレードはありえないし、あと考えられるのは、DebianとopenSUSEくらいか。これも後日調べてみよう。

いずれにせよ、各ディストリビューションの公式サイトには、必ずアップグレードに関する記述がある。へたにいろいろな記事を検索して、その記事通りに行うよりは、公式サイトに沿ってアップグレードすることが、より近道ということだ。

スポンサーリンク

Linux Mintのメジャーアップグレードはたった3ステップ

現在のLinux Mintの最新バージョンは、21.1、コードネームは「Vera」(執筆時点)。

上述のドキュメンテーションのアップグレードページで見る限り、最新バージョンへのアップグレードは21からのマイナーアップグレードだ。

やはり、「アップグレードするならメジャーアップグレード」ということで、まずはVirtualBoxにLinux Mint 20.3 「Una」をインストールして準備する。

久しぶりにLinux Mintをインストールしたのだが、結構時間がかかる。

インストール終了後再起動し、画面の指示に従い、タイムシフトの実行(前回、これをやらずに行おうとしたらアップグレードできなかったので)、アップデートマネージャにてミラーサイトの変更およびアップデート(これもインストール後は時間がかかる)を行う。

一度再起動して、やっとアップグレードをする準備ができた。

公式サイトのドキュメントによると、20.3から21へのアップグレードは、以下3ステップで終了するという。

$ apt update
$ apt install mintupgrade
$ sudo mintupgrade
$ apt remove mintupgrade
$ sudo reboot

以前行った18.3から19へのアップグレードの時は、もっと作業工程も多かったが、上記3ステップなら簡単だ。さっそく端末を開いて、ドキュメントに沿って行う。

アップグレード前のシステム確認

アップグレード前のシステム確認

アップグレードツールのインストール

アップグレードツールのインストール

アップグレードツールの実行

アップグレードツールの実行

GUIのアップグレードウィンドウが開く

GUIのアップグレードウィンドウが開き、ここからウィンドウの指示に従う

アップグレード・フェーズ1

アップグレード・フェーズ1

アップグレード・フェーズ2

アップグレード・フェーズ2

アップグレードシュミレーション

アップグレードシュミレーション、そのままOKをクリック

アップグレード・フェーズ3

アップグレード・フェーズ3

アップグレード中

アップグレード中、ここで数時間かかる

アップグレード中の確認

アップグレード中の確認、修正実行をクリック

アップグレード完了のお知らせ

アップグレード完了のお知らせ

アップグレードツールの削除

アップグレードツールの削除

再起動後のシステム確認

再起動後のシステム確認、Linux Mint 21 Vanessaになっている

スポンサーリンク

検証結果:Linux Mintのアップグレードは簡単だが時間がかかる

今回は無事にアップグレードに成功したわけだが、上記の通り端末での操作はシンプルで、何の手間もかからない。

結論としては、Linux Mintのメジャーアップグレードは非常に簡単だった。

最近の各Linuxディストリビューションは、インストールもどんどん簡単になってきているし、このようなアップグレード作業もシンプルになってきているのかもしれない。

しかし、メジャーアップグレードということもあって、相当時間がかかった。

夜の7時過ぎから開始したため、その日のうちには終わらず、パソコンをつけっぱなしにしておいた。

翌朝確認したら、アップグレードツールのウィンドウの次の指示が出ていて、そこからは大して時間もかからなかった。

そう考えると、Linux Mintのメジャーアップグレードの場合、実際にかかる時間は5〜6時間というところか?

VirtualBox内での作業なので、元のUbuntuの電源設定を変えておかなかったことも原因かもしれない。

次回はUbuntuのアップグレードを検証してみるつもりだが、時間的余裕と、電源管理の設定を変えておくことは必須だ。

スポンサーリンク

コメント

スポンサーリンク