Alter Linuxが正式リリース!日本開発で最強ディストロか?|ざっくりLinux!- 81

Alter Linux Plasmaデスクトップ

日本の学生チームが開発した、日本のためのLinuxディストリビューション、Alter Linuxが正式にリリースされた。

というか、日本発のディストリビューションとして既に定着した感があったため、今まで正式リリースではなかったことを知らなかった。

今回、正式リリース版に新たに加わったKDE Plasma版を試すため、クリーンインストールを試みたところ、筆者の試したディストリビューションの中では最強かと思うほどの使いやすさだった。

日本で開発されたAlter Linux

筆者は、既に2度ほどAlter Linuxを試している。過去試したバージョンそれぞれのレビューは、以下記事で紹介している。

少なからず、Alter Linuxには以下の点で好感を持っていた。

  • シンプリシティ・ミニマリズム・エレガンスのArch Linuxのコンセプトそのままに、使いやすさを追求
  • 公式サイトがクール
  • SNSでのサポート・レスポンスが早く、もちろん日本語で問い合わせ可能
  • 軽量、ローリングリリース

今までがテスト版で、今回が正式なリリースとあれば、もう一度試してみたいと思うのは自然なことだった。

今回、テスト版からあった以下エディションに加え、初期段階から開発が進んでいたKDE Plasma版が加わった。

  • Cinnamon
  • LXDE
  • Xfce
  • i3WM

FedoraやGaruda LinuxなどのさまざまなPlasma版を試し、その使いやすさは実感していたので、Alter LinuxでのPlasma版を試したくなったということだ。

Alter Linux Plasmaをインストール

正式リリースにあたり、バージョン表記が、今までの四半期+バージョン名からビルドした日付へと変更されている。今回インストールしたAlter Linux Plasmaのバージョンは、”20210718″だ。

isoファイルのダウンロード後、早速インストールを開始する。インストールについては、上述の関連記事にて紹介しているので省略。特に難しい点はない。

そして、インストール時で、早くもこのディストリビューションの実力を実感した。

なにしろ、インストールがとても早いのだ。

ディストリビューションによっては、インストール途中でソフトウェアのダウンロードにかなり時間がかかるものもあるが、正式版のAlter Linuxは短時間で終了する。

ざっくり派の筆者にはよくわからないが、こういった点も開発のポイントになっているのだろうか?

程なくしてインストールが終了し、再起動。

Alter Linux Plasmaのレビュー

もともと、「完全な日本語化」が行われているというAlter Linuxなので、インストール後の日本語表記や日本語入力の設定は必要ない。

と思ったのだが、KDEシステム設定の「地域の設定」→「Language」を確認すると、デフォルトは「American English」になっていた。

そこで、日本語を追加し、デフォルトに設定。

Alter Linux KDEシステム設定
ここを設定しなくても、メニューなどは日本語で表示されているので問題なさそうだが、念のため。

入力メソッドは、デフォルトでFcitx-mozcになっているので、すぐに日本語入力ができる。

正式リリース版の良い点

過去に試したAlter Linuxは、完璧とまでは言えなかったが、正式リリース版のPlasma版は快適に使うことができ、メインPCのOSとしても使えると感じた。

第一に、ネットワークが高速であること。インストール時同様、ソフトウェアのダウンロードは非常に高速だ。OSでネットワークの高速さを実感できるのは有り難い。

次に、他のKDE Plasmaは動作が重たいものが多かったが、Alter Linuxでは全てが軽快に動作する。やはり、Arch Linuxの良さを引き継いでいるからだろうか?あるいは、Zenカーネルゆえか?

正式リリース版の気になる点

良い点ばかりではない。

以下、いずれも大したことではないが、筆者が気になったことを挙げてみる。

  1. インストール前のライブ画面では、スクリーンショットのアプリがない
  2. 一部のアプリは、Flathub経由でしかインストールできない(主に開発系アプリ)

2.については、Visual Studio Codeを「ソフトウェアの追加と削除」にてインストールを試みたが失敗。そこで、Flathubよりダウンロードしたファイルを、改めて「ソフトウェアの追加と削除」にてインストールしたところ、問題なくインストールできた。
グラフィックの定番、GIMPも同様だったため、Flathub経由にてインストールした。

Linuxをよく知っている人なら、この問題は解決できるのだろう。

Alter Linux Plasmaのまとめ

普段、FedoraをLinuxのメインとして利用している筆者にとって、新たなメインディストリビューションになりそうなくらい、高速で軽快なAlter Linuxは使いやすいと感じた。

その他のエディションはまだ試していないが、もともと軽量なXfce版などは、もっとこのディストリビューションの軽快さを実感できることだろう。

筆者の実験用PC、Thinkpad X240のハードとの相性も良い感じだ。

Linux界隈では、サーバーとしての定番、CentOSの後継をめぐり賑やかだが、普段使いのLinuxとしては、筆者が知る限り最強のディストリビューションかも知れない。

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