Kona Linux 6.0に32bit版がリリースされていた|ざっくりLinux!- 98

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Kona Linux 6.0

日本で開発され、日本語で使えるLinuxとして人気が高いKona Linux。

当ブログでも、過去にUbuntuベースのKLUEとDebianベースのKona Linuxを紹介してきた。

そして、最近Debianベースの最新バージョン6.0がリリースされたが、当初予定がなかった32bit版がリリースされたというので、さっそくインストールしてみた。

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Kona Linux 6.0 32bitリリースの経緯

公式サイトというものを持たないKona Linuxに関する情報は、なかなか入手しにくい。唯一の公式サイトと言えそうなのが、Kona CoffeeさんのGoogle Driveだ。

それ以外では、各種日本語版Linuxを紹介している「ライブCDの部屋」である。

いまだに32bit版のディストリビューションを求める人が多いのでチェックしていたところ、「ライブCDの部屋」に「Kona Linux 6.0リリース」の情報があった。この時点では、64bit版のみのリリースということだったが、その後32bit版がリリースされたという記事が追加された。

Kona Linuxの最大の魅力は高音質サウンドであるが、あいにく32bit版ではその魅力を最大限引き出すことはできないようだ。

とはいえ、いまだに多くの人が32bit版、かつ日本語で使用できるディストリビューションを求めているのであれば、Kona Linux 6.0 32bitはその人たちのニーズにドンピシャである。

6.0よりDebian 11 bullseyeがベースになっている。主要なディストリビューションの中で、変わらず32bit版をリリースし続けるDebianがベースなので、Kona Linuxでも32bit版をリリースすることは当然の流れのように思う。

32bit版は3つのisoイメージが用意されている。

  • konalinux-6.0_i386.iso
  • konalinux-6.0-black_i386.iso
  • konalinux-6.0-xfce_i386.iso

今回は一番目のノーマル、または無印と呼ばれているものを使ってインストールした。

Kona Linux 6.0 32bitのインストール方法

Kona Linuxは、インストール時に少し注意が必要だ。使用するパソコンにより、UEFI / Legacyモードを確認し、それにあったisoをダウンロードしなければならない。

今回は32bitレガシー版なので、迷う必要はない。

なお、今回もクリーンインストールではなく、Gnome Boxesを使用してのインストールなので、多少違う面があることもご了承いただきたい。

環境にあったisoイメージを用意できれば、インストールは簡単だ。Calamaresインストーラで、指示通りに進めば問題ない。

インストールのスクリーンショットは、以下参考に。

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Kona Linux 6.0 32bitの概要

インストール後再起動後の画面は、以下の通り。isoイメージは無印を選んだが、デスクトップはXfceだ。32bit版をインストールするパソコンは古いものが多いからか、システム状況が一目で確認できるConkyがデスクトップに常駐している。

Kona Linux 6.0 初期画面

最初に、システムのアップデートの指示が出るので、それに従う。

アップデートが完了すると、今度は「おめでとうございます」のメッセージが…。とはいえ、これで完了ではなく、ソフトウェアの更新と再起動を2回繰り返した。

Kona Linux 6.0 システム更新

32bit版でありながら、isoイメージは2.4GBと大きめだった理由は、

  • デフォルトでさまざまなアプリがインストールされていること
  • Kona Linuxのもう一つの特徴、豊富な壁紙

によるものだった。

ネット関連は、

  • ブラウザ:FireFox ESR
  • メール:Thunderbird

の他に、FTPのFileZillaが入っている。

LibreOfficeもフルスペックでインストールされており、Baseを利用する筆者としてはありがたい。グラフィックスについても、使いたいアプリが既にインストールされている。
また、Kona Linuxのサウンドについては、以下画像の通り、使ったこともないようなアプリがインストールされている。

Kona Linux 6.0 サウンドアプリ

Debianベースなので、パッケージ管理はAPT方式だ。なので、UbuntuやDebianではお馴染みの「ソフトウェアの追加と削除(Gnome software)」とSynapticパッケージマネージャがインストールされている。

日本環境・入力については、言うまでもない。FcitxとMozcがインストールされているので、何の設定もなく日本語入力が使える。

Kona Linuxは壁紙が豊富

Kona Linuxは、とにかくデザイン面でセンスがいい。その裏付けとなるのが、豊富な壁紙だ。

Kona Linuxの象徴ともいえるコーヒーと女性の画像や、美しい女性の画像、サウンドをイメージした画像など、かなり多くの壁紙が用意されている。また、アニメ的なイラスト画像もあり、いずれもコーヒーかサウンドがテーマになっている。

今回は、その中から2種類掲載しておこう。

Kona Linux 壁紙1

Kona Linux 壁紙2

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Kona Linuxで32bitはまだまだ使える

ベースとなるDebianは、この先も当面32bit版を用意していくだろう。そして、それをベースとした各ディストリビューションも、32bit版をリリースするはずだ。

そうなれば、動くパソコンさえあれば、新しいパソコンを買う必要なく、最新のサポートを受けながら使い続けることができる。

そして、Kona Linuxのようなセンスがいいディストリビューションなら、使っていて楽しいし、気持ちがいい。

新しいものは、スペックもどんどん良くなっていくだろうが、使える限り手元にあるパソコンを使っていくことも、大事なことではないだろうか。

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