ローリングリリースでManjaroに次ぐ人気のEndeavour OS|ざっくりLinux!- 67 | ウラの裏

ローリングリリースでManjaroに次ぐ人気のEndeavour OS|ざっくりLinux!- 67

Endeavour OS KDE

以前から気になっていながら、何度かインストールに失敗したEndeavour OS。

DistroWatchでも人気上昇中で、現時点で5位。ローリングリリースに絞れば、Manjaroに次ぐ人気ぶりだ。

今回、じっくりとEndeavour OSに取り組み、日本語設定までしてみたら、思いのほか使いやすく、人気の理由を実感した。

シンプル&モダンなAntergosの後継、Endeavour OS

ネットで調べてみると、Endeavour OSは、シンプル&モダンなArch系ディストリビューションAntergosの後継を目指しているという。Arch系でありながら、簡単なセットアップを目指し、また数多くのデスクトップ環境を選ぶことができる。

ManjaroもEndeavour OSも、GUIを取り入れたことでArch系のとっつきにくさを解消している。加えて、Endeavour OSは軽量化につとめ、

  • isoファイルを2GB以下にした
  • インストール時にオフライン・オンラインの選択が可能
  • 最低限のソフトウェアに絞っている

ことで、Manjaroとの差別化を図っているように感じた。

何よりも、ローリングリリースは、一度インストールすれば大きなアップグレード作業は不要だ。その点では、ロングサポートで人気が高かったCent OSが、ローリングリリースにシフトしたことも頷ける。

今、Linux界では、「ローリングリリース・ブーム」なのかもしれない。

Endeavour OSのインストール

インストールはいつもの通り。公式サイトからダウンロードしたisoファイルをUSBに保存し、USB起動する。

上述の通り、Endeavour OSはオフライン・オンライン・インストールが選択できるので、今回はオンラインで進めた。オンラインなら、デスクトップ環境はデフォルトのXfce以外にも好みの環境を選ぶことができる。

Endeavour OSインストーラ1

Endeavour OSインストーラ2

Endeavour OSインストーラ3

Endeavour OSインストーラ4

Endeavour OSインストーラ5

Endeavour OSインストーラ6

Endeavour OSインストーラ7

Endeavour OSインストーラ8

Endeavour OSインストーラ9

Manjaroの時もそうだが、インストーラは最初から日本語で案内され、わかりやすい。また、GUI画面の他、端末がインストール状況を表示してくれる。

インストール時に色々ダウンロードするようで、かなり時間がかかるが、無事終了。

日本語環境とその他初期設定

再起動後の画面は、冒頭画像の通り。

Endeavour OS Welcome

起動後に立ち上がる「Welcome」で、「Update Mirrors」を選択する。ミラーサイトのロケーション設定で、デフォルトのまま「Japan」にしておき、「Include https mirrors」にチェックが入っていることを確認する。
次に、「Update System」をクリックし、指示の通り進めれば良い。それ以外は、基本的にする必要はない。

これで、初期設定は完了だ。

筆者が、過去何回かEndeavour OSのインストールに失敗した原因は、日本語環境設定にあった。

しかし、今回はネットで十分に調べて、日本語環境・日本語入力まで設定できた。その手助けのひとつとなったのは、筆者が最近ハマっているKDEデスクトップ環境にある。

KDEシステム設定による日本語環境とフォント設定

最初は、KDEシステム設定で「地域の設定」を選択。ここでLanguageタブで、日本語を追加する。これで全体の言語設定は完了だ。

KDEシステム設定1

KDEシステム設定2

同じウィンドウ上の検索窓で「fonts」とタイプすれば、フォントの設定が可能となる。

フォント設定画面の一番上、「全てのフォントを調整」で好みのフォントを選ぶ。

Endeavour OSは、何故か日本語フォントのデフォルトが明朝体になっているが、どうもしっくりこなかった。

端末から一気に日本語入力設定

日本語入力は、以下記事を参考にして、端末(コンソール)で一気に設定した。

端末を開き、「sudo su -」で管理者権限状態にする。その後、

pacman -S fcitx-configtool fcitx-mozc kcm-fcitx

で、fcitx-mozc環境を全てインストールする。終ったら端末を閉じずにそのまま、以下をタイプする。なお、改行するときはEnterで改行していく。

sh
cat << 'EOF' >> /etc/environment
export LANG="ja_JP.UTF-8"
export XMODIFIERS="@im=fcitx"
export XMODIFIER="@im=fcitx"
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export DefaultIMModule=fcitx
EOF
exit

その後、ログアウト・ログイン。これで、本当にmozc設定が一気に完了した。キーボードの「半角/全角」キーで切り替えができる。

【参考記事】
EndeavourOS – 2021.02.03 – KDE – 日本語入力

Arch系ソフトウェア「Pamac」で必要ソフトウェアをインストール

シンプルが「売り」のEndeavour OSには、「ソフトウェアの追加と削除(pamac)」がないので、同じく端末でインストール。以下記事が参考になった。

【参考記事】
EndeavourOS-2021.02 リリース! 〜Antergosの後継はどこまで来たのか? Xfce 4.14デスクトップ環境を最低限使えるようにするまでの設定内容を整理する!

端末で、

yay pacman -S pamac

でインストールを開始。出てきた表示はほぼデフォルトの番号を選んでいく。
「ターミナルに差異を表示しますか?」の質問のみ、「N」を選ぶ。意味はわからないが、参考記事の通りだ。

pamacのインストールが完了したら、念のためFlatpak環境も整えておこう。これも以下の通り、端末で設定する。

sudo pacman -S flatpak
flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

Arch系ソフトウェア「Pamac」は、Gnomeソフトウェア同様、とても使いやすい。以下は、会計ソフト「Gnucash」をインストールしているところ。

Endeavour OS Pamac

まとめ

現在、今までのFedora KDE同様、Endeavour OS KDEで快適に使用できている。これでローリングリリースなのだから、大規模なアップデートの際の面倒な作業も不要だ。

懸案だった、Endeavour OSの日本語環境設定問題も解消した。

Fedora KDEは多少重たさを感じる時もあるが、Endeavour OS KDEではまるで重たさを感じない。これからEndeavour OSを検討する方は、デスクトップはKDEがおすすめだ。

しかし、同じArch系のManjaroの使いやすさには敵わない。

本当に素晴らしいディストリビューションが次々とリリースされるので、どれが自分にとって最適なのか、いつも悩むところだ。

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