軽量Linuxの代名詞Puppy Linuxのフルーガルインストールに挑戦|ざっくりLinux!- 64

Puppy Linux Bionic

軽量Linuxの代名詞とも言える、Puppy Linux(パピーリナックス)。インストールファイルが小さいのでCDやUSBにも収まり、ライブ起動ができるので、他のOSが入ったパソコンでも使うことができる。

使い方も簡単といわれ、ファンも多いようだが、筆者は今まで、何度もPuppy Linuxの検証を断念した。

その理由は「フルーガルインストール」。

クリーンインストールに慣れた筆者は、この言葉に悩まされたため、意図的に避けてきた。

だが、軽量Linuxを語る上でPuppy Linuxを避けることはできないと考え、じっくり下調べした上で挑戦してみる。

Puppy Linuxは簡単?難しい?

冒頭に記した通り、Puppy LinuxはCDやUSBからライブ起動できるので、ハードディスクにインストールをすることなく、すぐに使い始めることができる。

Puppy Linuxを使うたびにCDやUSBを接続するという面倒くささがあるが、裏を返せば、セキュリティ面で安心できるという利点もある。

しかし、「フルーガルインストール」というPuppy Linux独特のインストール方法は、ざっくり派の筆者にはとても難しい。その理由は、

  • パソコン本体のパーティション操作が必要
  • 設定時の専門用語がやたら難しい
  • 何か失敗するとPC本体までダメにしそう
  • ネット上で「フルーガルインストール」についての詳しい記事が見つからなかった

といったこと。

今まで、ざっくりとしかLinuxと向き合ってこなかった筆者は、専門用語が苦手だ。

しかし、Puppy Linuxをフルーガルインストールするには、Linux、というよりパソコン自体の基礎知識がないと、できないのかもしれない。

また、ネット上のどの記事でも「Puppy Linuxは簡単」と書いてあるわりには、「フルーガルインストール」についての詳しい記事が見つからない。ネットが師匠の筆者にとって、お手上げ状態だ。

しかし、今回やっと、「フルーガルインストール」に関する詳しい記述を見つけることができた。

「灯台下暗し」、「パピーリナックス日本語版」内にあるマニュアルだった。

パピー 3.01 マニュアル

ここで紹介している日本語版Puppy Linuxは、2014年で開発が止まっているため、今まで見過ごしてきたのだった。

インストールファイルは公式サイトからダウンロードし、このマニュアルを元に「フルーガルインストール」に挑戦することにした。

Puppy Linuxのフルーガルインストール準備

今回使用するのは、いつもの古いThinkpad、32bit、条件は以下の通り。

プロセッサ:Intel Pentium M processor 1.50GHz
メモリー:924MiB
ディスク容量:40GiB

あらかじめ、このThinkpadに大元のLinuxOSとして、32bitで軽量なQ4OS 3.14 Trinity(参考記事)をインストールしておく。

Puppy Linuxのインストールファイルを、公式サイトからダウンロード。今回は、32bitのPCなので、「Ubuntu Bionic」のインストールファイルを選んだ。

Puppy Linux用パーティション作成

Puppy Linux quick setup

PCをUSBから起動し、Puppy Linuxを立ち上げる。画面にQuick Setupが開かれるので、言語を「ja_JP」、タイムゾーンを「Asia/Tokyo」、キーボードを「jp japanese」に設定してRestart。

最初に行うことは、Puppy Linuxをフルーガルインストールするためのパーティションを作成しておくことだ。

上述のマニュアルでは、Windowsから新たにLinux用のパーティションを作成するために書かれている。だが、Thinkpad X41にはすでにLinuxOS(Q4OS)がインストール済みなので、Linuxのためのファイルシステム(ext2とかext4)はできている。

パーティション編集アプリ「Gparted」で表示される現状のパーティションは以下の通り。

Gparted 1

大元のLinuxOS、Q4OSがインストールされている「/dev/sda1」というパーティションを分割し、新たにPuppy Linuxをフルーガルインストールするためのパーティションを作成する。

「/dev/sda1」をクリックして反転させ、メニューバーの「Resize_Move」をクリックする。表示されたウィンドウで、このパーティションを大体半分くらいのサイズに変更し、OKをクリックして閉じる。これで「unallocated」という未使用の部分ができた。

Gparted 2

その後、Gpartedのメニューバーにある「Apply」をクリックして適用させる。

次に、メニューバーの「New」をクリックして、新しいパーティション作成のためのウィンドウを開く。

Gparted 3

未使用部分を最大限使うので、サイズはそのまま、ファイルシステムを「ext2(マニュアルに書いてある通り)」にしてOK。その後、メニューバーの「Apply」をクリックして適用させる。

Gparted 4

これで新たに、「/dev/sda3」というパーティションができた。

Puppy Linuxの設定

フルーガルインストールを行う前に、Puppy Linuxを日本語化しておくことにした。ネットでググり、以下が参考になったので紹介しておく。

【参考文献】
超軽量ディストロ Puppy Linux 8.0 の日本語化に挑戦!

ただし、全てこの通りにはいかないので、自分なりに試しながらの日本語化設定だ。

日本語化ファイル

Puppy Linux日本語化1

メニューからどれかブラウザを開き、上記記事にて紹介されている、http://shinobar.server-on.net/puppy/opt/から、「lang_pack_jp-2.1.sfs 」をダウンロードし、ダウンロードフォルダ内のファイルをクリック。

Puppy Linux日本語化2

ウィンドウの「Install SFS」でインストールを開始すると、保存先を聞かれるので、出てきた通り「/dev/sda1」のままOK。

Puppy Linux日本語化3

Puppy Linux日本語化4

その後、「ダウンロードフォルダ内のこのファイルを「/dev/sda1」に移動させるか」と聞かれるので、念のためコピーを選択。

再起動のための保存処理

これで再起動すれば、日本語化が完了するのだが、その前に処理したことを保存する作業が続く。以下画面の通り進めば問題ない。

Puppy Linux保存処理1

Puppy Linux保存処理2

Puppy Linux保存処理3

Puppy Linux保存処理4

Puppy Linux保存処理5

Puppy Linux保存処理6

Puppy Linux保存処理7

Puppy Linux保存処理8

一つだけ、「pupsave」というセッション保存ファイルの保存先のみ、注意を要する。のちにフルーガルインストールする「/dev/sda3」ではなく、「/dev/sda1」に保存しないといけない。

セッション保存ファイルは、フルーガルインストールする先と同じではダメだということだ。

指示通りの作業でシャットダウンし、再起動したら日本語化が完了した。

Puppy Linuxのフルーガルインストール

ここまで来たら、いよいよフルーガルインストールだ。

メニュー –> セットアップ –> Puppyユニバーサルインストーラを開く。以下画面通りに進めば、フルーガルインストールは終了する。インストール先は、Gpartedで新たに作成したパーティション、/dev/sda3」だ。

Puppy Linux フルーガルインストール1

Puppy Linux フルーガルインストール2

Puppy Linux フルーガルインストール3

Puppy Linux フルーガルインストール4

Puppy Linux フルーガルインストール5

Puppy Linux フルーガルインストール6

Puppy Linux フルーガルインストール7

Puppy Linux フルーガルインストール8

インストールが終わると、そのままGrub4Dosというブートローダをインストールするオプションが始まる。

問題はここからだ。

やたらとわからない専門用語が続く。とりあえず、大元のOS、Q4OSが起動しなくてはフルーガルインストールをする意味がなくなってしまうので、以下画面にて「ブートレコードは書き換えない」のまま進んだ。

grub4dos 1

その後もわからないまま指示の通りに進む。

grub4dos 2

grub4dos 3

grub4dos 4

そして以下画面となる。

grub4dos 5

なにやらわからないことばかり書いてあるので、表示されたテキストをそのまま、テキストエディタにコピーして保存。これで再起動をかけてみる。

すると、OSの選択画面はでず、Q4OSが通常通り起動した。

シャットダウンして、今度はPuppy LinuxがインストールされたUSBを挿したまま、起動デバイスを指定して起動。

今度はPuppy Linuxが起動する。

当たり前だ。Grub4Dosのインストールの際、何も設定していないのだから。

しかし、Puppy Linuxのフルーガルインストールは完了している。画面上のsda3というフォルダを見ると、きちんと指定したインストールファイルができている。

まとめ

Puppy Linuxをフルーガルインストールする作業は、

  • CDまたはUSBにPuppy Linuxのインストールファイルを保存
  • CDまたはUSBでPuppy Linuxを起動
  • Gpartedでフルーガルインストール用のパーティションを作成
  • Puppy Linuxの日本語化
  • Puppy Linuxのフルーガルインストール
  • Grub4Dosのインストールと設定(現時点で未完了)

という流れになる。

上記の通り、ブートローダの設定がよく理解できていないため、ここをもう一度調べて、再度設定に挑戦だ(次回へ続く)。

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コメント

  1. thinkpadfreak より:

    どうやって起動可能な usb メモリを作成されたか分かりませんが、最初に usb から起動しているので、usb へのインストールは完了しているということですよね。

    puppy linux は windows や他の linux と同じパーティションにインストールできます。puppy linux 用に新たなパーティションを作成することは必須ではありません。このことが、frugal install のメリットです。

    ハードディスクへのインストールは puppy に付属するインストーラの指示に従って(通常は初期設定値のままで)進めれば、うまくいくと思われます。ただ、現在販売されている PC は uefi bios を搭載しているので、grub4dos では対応できません。もちろん、uefi の PC に puppy をインストールすることは加能ですし、uefi 対応のインストーラも用意されています。

    • Kazy Kazy より:

      ご教授くださり、有難うございます。
      USBはddコマンドにてインストールしました。
      ご指摘の通り、Linuxが入っているパーティションにフルーガルインストールしようと試みましたが、できなかったのでパーティションを分けた次第です。
      その後いろいろ試行錯誤しながら、どうにかインストールが完了したので、続きの記事も見てみてください。

      • thinkpadfreak より:

        最初のコメントを書いた時は、続きの記事を読んでいませんでした。失礼しました。確かに grub2 の設定ファイル grub.cfg に puppy の情報を追記するのも一つの方法です。

        ただ、この記事の grub4dos 設定画面を見ると、sda1 の debian が認識されています。(おそらく Q4OS は debian 系であるため)
        ブートレコードを書き換えれば、電源投入時に grub4dos が立ち上がり、起動するOSを選択する画面が出るようになると思います。

        • Kazy Kazy より:

          お返事が遅れて申し訳ございません。
          重ね重ね、ご教授くださいましたこと、御礼申し上げます。