初心者に使いこなせるか?CentOS 8.1を試してみる|ざっくりLinux!- 26


今までDebian、Ubuntu系ディストリビューションをいろいろ試してみたが、Red Hat系はVine Linuxを仮想ディスクのVirtualbox内でちょこっと試しただけだった。

【その記事は↓↓↓】

VirtualboxをインストールしてVine Linuxを試してみる|ざっくりLinux!- 17

Linuxは奥が深い。まだまだ試してみたいディストリビューションがたくさんあるが、そのたびにクリーンインストールしていては実験用PC、Thinkpad X240のHDDがもたない。そこで、かねてから試してみたかったVirtualboxをインストールして、日本で開発されたディストリビューションの一つ、Vine Linuxを仮想ディスクにインストールしてみた。

しかし、LinuxシェアでUbuntu、Debianに次いで人気なのはCentOSだ。人気があるということは、初心者にも使いやすいのか?ということで、Red Hatとの互換性を目指したこのCentOSをインストールして試してみた。

CentOSはネットワークインストールが便利

今までのディストリビューションと違い、最新のCentOSのisoファイルは7GB以上もあり、普通のDVDには入りきらない。なので、今回はUSBへ焼いたのちインストールしようとしたのだが、これがざっくり派には大変な作業だった。

isoファイルを入れたUSBを差し込んでいつもの通りインストールを始めたら、いきなりエラーになる。公式サイトを見直すと、USBからのインストールには「ddを使用すること」と書いてあった。

ddってなんじゃ…?

ネットで調べると、どうやらisoファイルを端末にて「ddコマンド」を使ってUSBに保存する方法らしい。この方法で再度USBに保存し直した。

【ddコマンドの参考記事】
【[CentOS] Linux の dd コマンドでファイルを USB メモリーにコピーする。

ddコマンドで保存したUSBにて、再度インストールを試みる。今度はインストール画面が出たので、指示に従って進むのだが、途中でエラーが出て終了せよという。何度もやり直したが、同じところでエラーとなる。

この方法も諦め、ここで一度考え直す。どこかで、Linuxはネットワークを利用してインストールすることができるという記事を読んだ記憶がある。再度ネットで調べたら、あった。その記事が以下。

【CentOSのネットワークインストールの参考記事】
CentOS8をPC実機にネットワークインストール(CD使用)

この方法なら、isoファイルはDVDどころかCDに収まりきる容量だ。さっそくネットワークインストール用のisoファイルをDVDに焼き付けて、三度インストールを試みる。結果は成功!再起動をかけた。

Ubuntu系とは勝手が違うCentOS

再起動した後のデスクトップは冒頭画像の通り。左上部にある「アクティビティ」をクリックするとUbuntuと同じようなDockが左側に表示される。一番下の「アプリケーションを表示する」をクリックすると、やはりUbuntu同様ランチャーが開く(下画像)。ここまではUbuntuに寄せたGUIで分かりやすそうだ。


しかし、インストールされているアプリが極端に少ない。やはりフル・パッケージのisoファイルでインストールしなかったからだろうか?なので、必要なアプリをかたっぱしからインストールしようと思ったのだが、ここでまたつまづく。

最初はGoogle Chrome、プリ・インストールされているFire Foxを開いてChromeのサイトへいきダウンロード。ダウンロードファイルを右クリックすると「ソフトウェアのインストールで開く」とあるので、これで楽々インストール。
ここまではいい…、しかしインストールしたChromeで検索しようとしたら、日本語入力ができない。テキストエディタでも試したが、半角/全角キーでは入力変更ができないのだ。
これもネットで調べ、Linuxの件では何かとお世話になっているQiitaさんの以下記事を参考に対処した。これでWindowsキー+スペースキーで入力変換できるようになった。Ubuntu系のように、半角/全角キーで変更できないのはちょっと不便だが、まあ良い。

【CentOS8】日本語入力ができないときの対処方法 - Qiita
ところで、各アプリのウィンドウには右側に「閉じる」×ボタン一つしかなく、「最大化」「最小化」ボタンがない。これも何かと不便だ。調べてみると同じことを思っている人はやはり多く、以下記事を見つけたのでその通りに対処。

コマンド1行でGNOME Shellのウィンドウに「最大化」「最小化」ボタンを追加する方法

ここまででほぼ半日くらいかかっている。CentOSは、初心者やざっくり派にはかなり厄介なディストリビューションのようだ。



端末が必須のRed Hat系

必要なアプリのインストールはまだまだ続く。

次はメーラーだ。デフォルトのメーラーはEvolutionなので、いつも使っているThunderbirdをインストールしようとしたのだが、あいにく「ソフトウェア」からはインストールできない。公式サイトからインストールファイルをダウンロードしてみたのだが、Ubuntu系とは違う端末のためこのファイルからインストールができない。

CentOSでは、Ubuntu系の「apt」に代わるコマンドが「yum(Yellowdog Updater Modifiedというパッケージシステムのコマンド)」なので、以下の通り「-y」オプション(全ての問い合わせに「yes」で応答したものとして実行する)をつけてインストールした。

sudo yum -y install thunderbird

次にGIMP。「ソフトウェア」にあるバージョンはかなり古いものだったので、Thunderbird同様端末でインストールしたのだが、やはり古いバージョンしかインストールできない。
そういえば、FlatpakやSnapdって使えるのだろうか?と思って調べたら、やはりあった。以下SnapdをインストールしたのちGIMPをインストールする方法だ。

1. 最初にsnapdを端末でインストール:sudo yum install snapd
2. その後GIMPをインストール:sudo snap install gimp
3. 最後に「ソフトウェア」から新しいバージョン(最新は2.10.20)の方を選んでインストール

次はLibreoffice。やはり「ソフトウェア」からインストールできるものは古いバージョンなので、公式サイトから最新のインストールファイルをダウンロード。
「ダウンロードフォルダ」内で展開し、「RPMS」フォルダ内で端末を開き、以下コマンドでインストール。

sudo yum install *

不要なアプリをアンインストールしたい場合はこうだ。「yum」の後継コマンドとして「dnf」というRPMパッケージ”を扱うためのパッケージ管理コマンドを使う。「yum」「dnf」は、ubuntu系の「apt(-get)」同様よく使うものらしい。

sudo dnf remove アプリ名

ここまで使用してみて感じたことは、UbuntuでLinuxデビューした筆者には「とにかく勝手がちがう」という印象だ。ubuntu系で最初に覚えた「apt(-get)」同様、最初からCentOSにて「yum」「dnf」を使ってきていれば、そうは思わないのかもしれない。

頭を切り替えて、もう少しCentOSに付き合ってみようと思う。

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