VirtualboxをインストールしてVine Linuxを試してみる|ざっくりLinux!- 17

Virtualbox logo
Linuxは奥が深い。

まだまだ試してみたいディストリビューションがたくさんあるが、そのたびにクリーンインストールしていては実験用PC、Thinkpad X240のHDDがもたない。

そこで、かねてから試してみたかったVirtualboxをインストールして、日本で開発されたディストリビューションの一つ、Vine Linuxを仮想ディスクにインストールしてみた。

Virtualboxをインストール

Virtualboxは、現在使用しているOS上に、アプリとして実行された仮想ディスクの中にもう一つのOSをインストールできるもの。メインのHDDにもうひとつHDDができたようなもので、その中で全く別のOSを実行することができる。

現在、筆者のPCにはLinux Mint Cinnamon 19.3がインストールされているが、極端な例として、Virtualboxのアプリ上でWindowsを実行することができるということだ。もちろん、そこにインストールするOSソフトは別途用意しなければならない。WindowsのOSは有償だが、Linuxなら無料で好みのディストリビューションをダウンロードしては、着せ替え人形のように試したいディストリビューションをインストールすることができる。そして、本来のOSは消えてしまうことなくそのまま残されているので安心だ。

別途、ひとつのPCで2つのOSを実行する方法として、デュアルブートがある。こちらは1台のHDDに2つのOSをインストールして、起動時にOSを選ぶというもの。しかし、HDDのパーティションをOSごとに割り当てる必要があり、もとに戻すときに苦労する。それよりも、アプリとして実行するVirtualboxを入れておけば、より気軽に様々なOSを試すことができるわけだ。

Virtualboxのインストールは簡単だ。Linuxのソフトウェアセンターから簡単にインストールすることができる。ただし、毎度のことながらソフトウェアセンターからのインストールは最新のバージョンではない。気になる人はVirtualboxの公式サイトから最新バージョンをダウンロードすることをおすすめする。

インストール完了後再起動すると、メニューからVirtualboxを立ち上げることができる。

通常、OSをインストールする際はisoファイルをDVDもしくはFlash USBに焼き付けて起動ディスクを作成しなければならないが、Virtualboxはその必要がない。ダウンロードフォルダに保存したisoファイルをそのまま起動ディスクとして使用することができるのが、大きな利点だ。

また、複数のOSをインストールしておくことができ、必要がなくなったOSは簡単に削除することができる。

Virtualboxで仮想ディスクを作成する

今回、Virtualbox上で試してみたいLinuxのディストリビューションは、先日紹介した日本で開発されたLinuxのうちから、最も歴史が長いVine Linuxを選んだ。

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パソコンのOSのほとんどは海外から輸入されたものが多いが、Linuxについては日本でも多くのディストリビューションが開発されていることをご存知だろうか?日本で開発されているので、当然日本語が標準で何かと使いやすいだろう。そこで日本で開発されたLinuxディストリビューションをいくつか紹介する。

今までUbuntu、Linux Mint、elementary OSと、Debian系のディストリビューションしか経験のない筆者は、ぜひこの際Red Hat系のディストリビューションに挑戦してみたくなったからだ。端末のコマンドからして違うらしいので、それも知っておきたいと思った。

早速、Vine Linuxの公式サイトから最新バージョンの6.5 Poupille(今回は32-bit版)をダウンロードし、ダウンロードフォルダに保存。

メニューからVirtualboxを立ち上げ、青い歯車アイコンの「新規」を選ぶ。


「名前とオペレーションシステム」ウィンドウが開くので、ここでインストールするVine Linuxと入力し、タイプは「Linux」、バージョンは「Linux 2.6 / 3.x / 4.x(32-bit)」を選ぶ。名前にLinuxと入れば、タイプ、バージョンは自動で選択されるのでディストリビューションによってはそれでよい。

次にメモリーサイズを選ぶ。


ディストリビューションが推奨するメモリ数を参考に、少々多めに設定する。

次は仮想ハードディスクの作成だ。ここはデフォルトのまま「仮想ハードディスクを作成する」でよい。次の「ハードディスクのファイルタイプ」もデフォルトのまま、「VDI (vurtualBox Disk Image)」でよい。


「物理ハードディスクにあるストレージ」は、ちょっと注意が必要だ。

他の方のブログを観ると、ここはデフォルトの「可変サイズ」のままで良いと書いているが、Vine Linuxはインストール時に「容量が足りない」と警告が出るため、ここは固定サイズを選び、次の画面でサイズを適当に決める。今回は50GBとしてみた。





仮想ディスク上にVine Linxをインストール


これでVine Linuxをインストールする準備ができた(上画像)。

早速、オレンジの歯車アイコンの「設定」をクリックし、設定画面から「ストレージ」を選び、右側の「コントローラー:IDE」の下の「空」を選択する。更に右側の属性にあるディスクマークをクリックし、「仮想光学ディスクファイルを選択」する。


ここでフォルダを開き、ダウンロードフォルダ内のVine Linuxのisoファイルを選択しておき、OKで閉じる。

緑矢印アイコンの「起動」で、以下のような画面になり、インストールを始めることができる。


あとはいつものとおり、画面に従ってインストールをすすめる。


実行されている画面と、メインのLinux Mint上でのマウスポインタの切り替えの説明が出る。実行されている画面内のポインタを使うには「キャプチャー」を選ぶ。メインのLinux Mintに戻るには、右側のCtrlキーを押す。

インストール中で注意をしなければならないのは、パーティション設定だ。


ここで自動パーティションを選んでしまうとエラーが発生するので、「すべてのパーティションを保持し、既存の空き領域を使用」を選び、その下の「作成されたパーティションレイアウトの確認と変更をする」にチェックを入れておく。
実際、PC本体のHDDにおけるパーティションに影響はないのだが、どうも自動ではできないようだ。


あとは画面の指示に従ってインストールをすすめる。無事インストールが完了すると、以下画面になる。


仮想ディスク上で再起動をすると、Vine Linuxが立ち上がる。メインのLinux Mint上のアプリとして開いたVine Linuxが立ち上がった画面だ。


メインのLinux Mintに戻るには、Vine Linuxが実行されているウィンドウを閉じて終了させる(「電源OFF」を選ぶ)だけでよい。超かんたん、お手軽だ。

次回はこのVine LinuxとRed Hat系のコマンドを研究し尽くしてみることにする。

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