これも東北復興の手伝いとなるか? – 中越&東北4県周遊旅行④

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愛宕山公園から見る飯坂の街並み

【愛宕山公園から見る飯坂の街並み】

新潟と東北を巡る旅3日目。

今回の東北旅行の真の目的は、復興の手伝いとか何かしなければ、という気負った考えではなく、ただただ「東北へ出かけること」だった。

東北はすでに前を向いている。

旅は飯坂温泉から福島へ戻り、そこから山形、仙台へとめぐる後半に入った。

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「東北」を旅するということ

カンニング竹山さんが、ご自身の出演するTV番組で、3.11東北大震災に関する報道のあり方について語った。

毎年、その時期になると必ず昔の映像を流す報道に、福島の人達が「もうやめてくれ、我々は前を向いて歩きだしているんだ」と言っている人がいるということ、その上で「福島、東北も全部そうですけども、今楽しく笑顔で暮らしている人がいっぱいいるんですよ。」といったそうだ。

それなのにメディアは今でも「つらいでしょう、大変でしょう」としか報道しない。

この言葉を発した時、自分はそれを見ておらず、後からこの言葉を聞いた。

以前から、竹山さんの東北に対する接し方に共感を持っていたが、この時の竹山さんが発した言葉を聞いて、まさにその通りだと思った。

イタリアのラクイラへ出かけた時もそうだ。

東北の震災の2年前、ラクイラで起きた地震はこの町を壊滅的にした。

しかし、自分が訪れたとき、ラクイラはたくましく復興を続けていた。そして、誰も特別扱いしてこの町の人たちと接することはなく、住む人も訪れる人も普通に観光の町ラクイラをとらえていた。

今自分達にできることは、ボランティアでなくてもたくさんある。

竹山さんが行っているように、ふと思い立った時に福島をはじめとした東北へ出かけ、普通に昔からある各土地の恵みを体験すること、それが小さくても何か復興の手伝いになると思い、実行している。

そして、気が付くと、出かける時は必ず福島を訪れることありきの旅行になっている。

3日目 飯坂温泉~福島~仙台~山形

前置きが長くなったが、すっかり飯坂の名湯を堪能した翌朝は、少し時間があったので、飯坂をぶらぶら散策してみることにした。

旅館の大女将ご推薦の「愛宕山公園」へと向かう。この大女将については、以下を読んでほしい。

最近、ハイキングやトレッキングに興味があるので、これくらいの山ならなんてことないと思ったが、たった10分程度で登ることが出来る山は傾斜がかなりきつかった。

頂上には愛宕神社があり、その敷地は飯坂を一望できる見晴らし台になっていた。

その後、駅から曲がりくねった一本道になっている坂道を上ってみる。

坂の上はちょっとした広場になっており、木造建築の共同浴場・鯖湖湯と、そのわきに建つ、やはり木造の旅館、ほりえや旅館があった。GWでなければ、この旅館にも泊まってみたかったが、おそらく満室だっただろう。

飯坂温泉

その後、この地方の豪農の邸宅、堀切邸を散策して、飯坂線の駅まで戻った。

竹山さん絶賛のラーメン伊達屋

3日目の予定はその竹山さんが絶賛しているラーメンを食べること、そして自分にとってまだ道の山形へ出かけることだ。

そのラーメンとは、飯坂線沿いの上松川駅近くにある。旅館を出てからぶらぶらしたのは、ここの開店時間に合わせるためだ。

駅から歩くと、店の前にはすでに多くの人が開店を待っていた。

そして到着してからも、次々と車で、歩いて訪れる人が絶えない。こんな小さな店構えで、どれだけ待つのだろう。

普段行列には一切並ばないが、あの竹山さんが絶賛するラーメンだ、時間もあるし待ってみよう。

しかし、自分達の番が来るまで2時間かかった。整理券などはないので、この場を離れるわけにもいかない。また、まわりは特に目を引くようなところもなく、暇をつぶすことも出来ない。

だが、2時間待ったかいがあった。それがこれ。

ラーメン伊達屋

正統な醤油ラーメンだが、味の表現のしようがないくらいうまかった。知りたい人は、直接出かけるしかない、とにかく絶品のラーメンだった。

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幻の「十四代」と同じ蔵の山形地酒

あとは福島駅へ出て、高速バスを利用し山形へ向かうのみとなった。山形までは一度仙台へ出て、そこからシャトルバスのように30~1時間に1本出ている、予約不要のバスに乗れば到着できる。

山形駅に到着し、駅前のホテルへチェックイン。さて、山形の夜はどこへ行くのが良いか?

駅近くに長屋酒場という、山形の名産やB級グルメが集まったところがあるらしいが、ここはどうも観光地化しているようだ。おまけに又雨が降ってきた。

仕方なく、たまたまホテルに飲み物割引クーポンが置いてあった、反対側の住宅街にある「ホルモン居酒屋 てんま分店」へ行ってみた。山形牛のホルモンだ、それは美味いに違いない。

同じ年くらいの店長は、初めて山形に来たというととても愛想よく接してくれた。勧められるままにおすすめホルモン3品盛りで乾杯。

村山地区の地酒を中心に置いているとのことなので、勧められるままに出してもらったのが以下画像の2点。

山形の地酒

なんでも山形の銘酒「十四代」と同じ蔵の地酒だという。

とはいってもその名前を聞いたことはなく、店長の説明によると出荷本数が非常に限定されていて、地元の人でもなかなか手に入れることが出来ない幻の酒らしい。

日本酒のことはあまり良くわかってはいないが、それほど貴重な地酒と聞くと、一層美味に感じた。

駅前のホテルに戻って、3日目が終了。

2019-7-15追記 4日目 山形~仙台~東京

4日目も朝から雨。今年のゴールデンウィークは天気が良くない。

ホテルをチェックアウト後、駅前のバスターミナルへ。30分に1本出ている仙台行きの高速バスで仙台へ向かい、牛タンを食べる予定だ。

1時間少々で仙台中心部に到着したのだが、市内は連休のため渋滞だった。

市内中心部到着から20分ほど遅れて、バス停に到着。すぐに歩いて以前行った「牛タン炭焼 利休 東七番丁店」へ。

雨にもかかわらず、昼時もあって行列が出来ていた。それでも20分ほどで店の中に入れ、2階のカウンター席へ。

ところが以前1階のテーブル席で食事をしたときとは、てんで対応が違う。

どうも、昼時なのでランチの定食優先で、牛タンとビールといった客は歓迎ではないらしい。

「あれは夕方から、これはランチ時は用意していない」という対応に、牛タン1皿食べて早々に店を出た。利休は店舗によって対応が違うようなので、次回は違う店舗に行ってみよう。

このままでは仙台を離れることはできないと、バスの時間ぎりぎりまでもう1軒探し、「銀座ライオン 一番町店」に入る。

昼間の営業のラストオーダーまで30分ほどだったが、利休とは大違いの対応の良さに、すっかり満足。ここはチェーン店なので「銀座」と名前に着くものの、地元の人達には「仙台ライオン」として親しまれているらしい。

すっかり満足して駅前のバスターミナルへ移動し、そのままバスタ新宿までのバス旅で、東北周遊旅行は終わった。

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