
今世の中は、あれこれ新しいものを購入するのではなく、リサイクルやシェアの時代だ。パソコンも同じこと、OSがサポートされなくなったら新しいパソコンを購入するのではなく、自分の手の届く範囲で出来るだけ無駄なコストをかけないのが大事ではないだろうか?
Windows7のサポート終了は、この考えに変えていく良いきっかけだと思う。
前回は、パソコンにLinuxをインストールして使い始めるまでを書いた。今回は、今までWindowsで何の気なしに使用していたあのアプリケーションに替わるものは、Linuxではどれかについて、ざっくりと書いてみる。
メール Windowsメール⇒Thunderbird
Windows同様、OSをインストールすればLinuxにもメールアプリは入っているので、すぐ使うことが出来る。それがThunderbird(サンダーバード)だ。
Thunderbird – メールをもっと簡単に。
Linuxを立ち上げたら、左下のMenuアイコンをクリックする。アプリケーションの「インターネット」のところに入っているので、それをクリックすればすぐに使用できる。もちろんメール設定をしなければならないが、それもさほど難しいことはない。もし、まだダウンロード状態でインストールされていなかったら、Thunderbirdアイコンをクリックすれば、インストールが始まるので、心配ない。
ネットブラウザー Edge, IE11⇒Firefox
前回もメール、ネットブラウザーについて軽く触れているが、LinuxにはデフォルトでFirefoxがインストール済みだ。
一方、Google Chromeのほうが使いやすいという人もいるだろう。その場合は前回書いた通り、Chromiumをダウンロード・インストールすれば、Google Chromeと同じように使用できる。
Mac、PC、Linux 向け新高速ブラウザー | Firefox
応答性の高いエンジン、省メモリー、豊富な機能。デスクトップ版を今すぐダウンロード。
前回のおさらいについては以下に。
この企画はLinux初心者がWindowsを卒業し、会社内のパソコンを全てLinuxに変更してしまおうという、少し無謀でかつ壮大な企画の記録である。前回はLinux Mintという、Linuxの中で比較的軽めのディストリビューションを選んで、Windowsパソコンにインストールするためのisoファイルをダウンロードするところまで案内した。次はWindowsパソコンをそっくりLinuxに変えてみる。
オフィス系アプリ Microsoft Office⇒LibreOffice
どんどん行こう。
ワードやエクセル、パワーポイントに替わるオフィス系アプリケーションは、Linuxに限らずとも以前から議論されているので、知っている人も多いだろう。Linux Mintには、デフォルトでそれに代わる代表格、LibreOfficeがインストールされている。
ホーム | LibreOffice – オフィススイートのルネサンス
エクセルに替わるLibreCalcでマクロを使用するときは、ちょっと注意が必要だ。データベースについても同じだが、Java(JREというもの)をパソコンにインストールしておかないと利用できない。これで筆者はだいぶ苦労し、LibreOfficeではらちが明かないということで、Apache OpenOfficeを使用している。こちらはダウンロード・インストールが必要だ。
この件については、別の機会に詳しく書くことにしよう。
無料総合オフィスソフトウェア – Apache OpenOffice 日本語プロジェクト
オフィス系アプリについては、LibreOffice、OpenOfficeのいずれか、好みでインストールするとよいだろう。
ムービーと画像 VLCメディアプレーヤーとGIMP
ムービーについては、Windows10からムービーメーカーが使えなくなったりしていろいろごたごたしているようだが、Linuxはシンプルだ。Linux MintにはデフォルトでMedia PlayerとVLCメディアプレーヤーの2種類がインストールされているので、すぐに利用することが出来る。
VLC: オフィシャルサイト – すべてのOSにフリーなマルチメディアソリューションを! – VideoLAN
画像アプリはPhotoshopのような高額アプリに匹敵するGIMPが使いやすくて便利だ。これもデフォルトでインストールされているので、すぐに使える。
セキュリティについて
最後に、セキュリティについて書いておこう。一般的にLinuxはウィルスアプリは不要といわれているが、果たして本当だろうか?
以下のブログは、その理由を明確に書いているので参考にしてもらいたい。
Linux 入門者なら知っておきたい、知って安心セキュリティ対策
また、日々のアップデート(前回書いた)をしておけば、WindowsやMacのようにセキュリティに気を配る必要はなさそうだ。
まとめ
日本でのシェアが約90%のWindowsは、町のパソコン教室でもいろいろ教えてくれるが、Linuxについては教えてくれるところがないに等しい。そのため、インストールしたアプリについても、使い方やトラブル対処は自分で調べなければいけない。
だがそのような状況だけに、ネット上で親切にいろいろ書いてくれている人が多数いるので、とにかく「ググる」ことだ。その際、情報が古いこともあるので、必ず更新日を確認するといいだろう。
また一からOSをインストールし、様々なアプリを導入して自分のパソコンが出来上がっていくのは、なかなか楽しいものだ。
【ざっくりLinux!のおすすめ本】
コメント
ムービーメーカーの代わりにOpenshot Video Editorを使っているのですが、文字入力の出来がいまいちですね。
フォトストーリーの代わりにPhotoFilmStripを使っているのですが、文字入力はできるものの、YouTubeにアップロードすると文字が消えてしまいます。
この辺が辛いです。
コメント有難うございます。まだムービーを作るまで至っていませんが、このようなご意見も含めて、Linuxを盛り上げましょう!