ざっくりLinux!②|Linuxをインストール

Linux Mint Image
【Krator Omen [GPLv2], from Wikimedia Commons
2019年6月、もたもたしているうちにWindows7のサポート終了まであと半年である。現在Windows7を使っている人は準備を進めているだろうか?この企画はLinux初心者がWindowsを卒業し、会社内のパソコンを全てLinuxに変更してしまおうという、少し無謀でかつ壮大な企画の記録である。

筆者は曲がりなりにもLinuxを何年か使ってきたので多少のことはわかるが、ヘビーユーザーから見たらまだ初心者に近い。普段の作業はほぼ端末(Terminal、Linuxのお決まりツール)を使用せず、出来るだけWindowsに近いグラフィカルな画面のみであれこれ奮闘している。なので、これからLinuxに入れ替えようという人もこの記事を完全に鵜呑みにはせず、一緒にLinuxととことん付き合っていって欲しいという趣旨であることを前提に読んでほしい。

1.実際にLinux Mintをインストール

前回はLinux Mintという、Linuxの中で比較的軽めのディストリビューションを選んで、Windowsパソコンにインストールするためのisoファイルをダウンロードするところまで案内した。

ざっくりLinux!①|今Windows7を使っている人は迷わずLinuxに変えよう

2020年1月にはサポートが終了してしまうWindows7。現在使用しているパソコンのOSがそのWindows7なら、Windowsの思惑通り費用をかけてWindows10にアップデートするか、それとも別の方法を考えるかの選択に迫られるだろう。結果として、筆者は後者を選ぶことにした。今、世の中にはオープンソースの考え方が浸透している。数年に1度OSのアップグレードのために余計なコストをかけることなく、パソコンを使い続けることが出来る方法があるのだ。今回はその方法、OSをLinuxに変えることをざっくりと提案したい。

次はWindowsパソコンをそっくりLinuxに変えてみる。インストールの詳しい方法は公式サイトの日本語ユーザーガイドに詳しく書かれているので、ざっくりと説明する。

1-1.isoファイルでパソコンを起動

ダウンロードしたisoファイルはDVD-RWやUSBメモリーなどに焼き付けておいて、起動ディスクにする。起動ディスクとは、パソコンをDVDやUSBから立ち上げるためのディスクのことだ。
電源が入っていないパソコンにDVDならDVDプレーヤーに、USBメモリーはUSBジャックに差し込んでおく。ネット環境はあらかじめLanケーブルを差し込んでおこう。そしてパソコンの電源を入れ、パソコンのロゴが出ているうちに(Windowsが立ち上がらないうちに)ファンクションキーのF12を連続して叩く。パソコンによってはF8キーだったりするので、起動ディスクを変更するファンクションキーを事前に確認しておくとよい。

1-2.インストールを開始

上記によって起動したパソコンの画面は、すでにインストールされたかのようなLinuxの画面になっている。だが、これはディスクから起動したものなので、実際にはまだインストールされていない。画面左側に「Linux Mint Install」というアイコンがあるので、これをクリックすることでインストールが始まる。

1-3.画面の指示に従ってLinux Mintをインストール

最初の画面は英語だが、心配する必要はない。インストールが始まると、最初に言語設定があるのでそこで日本語を選ぶ。
次にインストールの種類だ。Windowsをさっぱりと消去してLinuxに変える場合は、「ディスクを消去してLinux Mintをインストール」を選ぶ。いざというときは、前回の記事で紹介した「システム修復ファイル」でまたWindowsに戻せばよい。
何らかの理由でWindowsとデュアルブートに設定したい場合は、それ以外を選んでパソコンのパーテーション設定をするのだが、それはなにやら難しいので、ここでは省略する。
あとは画面に従ってインストールを進める。インストールが終了すると、「起動ディスクを取り除いて再起動」の指示が出る。これでWindowsを消去してLinuxのインストールが完了した。

2.インストール後にすること

再起動したLinux Mintは、見た目がWindowsとさほど変わらない。左下にメニューアイコンがあり、そこからさまざまなアプリケーションを起動する。最初はあれこれ触ってみて、どんな感じか確かめてみるのもいいだろう。そしてどこがWindowsと違うのか、自分で理解していくのが大切だ。

また、どのディストリビューションを選んでもLinuxの操作方法はさほど変わらないので、わからないことが出てきてネットで検索した結果がUbuntuの操作方法であろうとLinux Mintの操作方法であろうと、変わらないと考えておいても良いだろう。同じDebain系のディストリビューションなら、操作方法は同じようである。

次に、筆者個人としてはいろいろなブログで書かれている「インストール後にすべきこと」は、必ずしもすべて行わなくてもいいかと思う。それでも最低限しなければならないことを列挙しておこう。

2-1.アップデートマネージャで常に最新の状態に

左下のメニューアイコンでメニューを開くと、大きく「場所」「システム」「アプリケーション」に分かれている。「場所」はWindowsでいうエクスプローラーのようなもので、ファイルの場所を探すためのものだ。
「システム」は主にアプリケーションのダウンロードや各種設定をするコントロールセンター、「アプリケーション」はさらにアクセサリ、インターネット、オフィスなど各項目ごとに予めインストールされているアプリケーションが整理されている。

パソコンを常に最新の状態に保つことは、どのOSでも大切なこと。アプリケーションの「システム管理」という項目から「アップデートマネージャ」を選ぶ。これはWindowsでいうところの「Windows Update」だ。
Linux Mintの場合、このアプリケーションを開いて最初にしなければならないことは、ミラーサイトの設定だ。これはざっくりいえば、更新プログラムをどこからダウンロードするかということ。ご存知の通り、Linuxは全てがオープンソースなので、世界中でディストリビューションごとに最新のダウンロードファイルを開発・所有している。なので、自分の居住地から一番近いミラーサイト(日本だとriken.jp、jaist.ac.jp、tsukuba.ac.jpなど各大学のドメインなど)で、最も速度が速いところを選んでおく。メインとベースの2種類選ぶところがあるので、それぞれネットワーク速度の高いところを選んでおけばよい。

現在、筆者は毎朝立ち上げた時にこれをやっている。

2-2.ディレクトリ名を英語に変更、はしなくてもよい

必ずと言っていいほど「インストールしたのちにすべきこと」に入っているが、UbuntuとLinux Mintを何度かインストールしては削除を繰り返してきた筆者の見解は、これは不要と考える。
なぜディレクトリ名を英語にしなければならないかというと、後々いろいろ出てくる端末による捜査の際日本語では何かと不便だというだけの理由だ。
ざっくりLinux派としては、出来るだけ端末は使用せずグラフィックな画面のみでWindowsのように使いたいので、この操作は不要だし、もしどうしても端末を使用しなければならない時でもディレクトリ名を日本語で表示すればよいだけの話だ。

2-3.必要なブラウザ、メールアプリケーションをインストール

LinuxにはデフォルトでFire Foxがインストールされているが、「自分はChromeのほうが慣れている」という人もいるだろう。その場合はメニュー⇒ソフトウェアマネージャを選び、インターネットの項目の中からChromium-browserを選ぶ。Linux向けのChromeと考えてもらえばよい。使用方法は通常のGoogle Chromeと全く変わらない。

メールソフトはThunderbirdがデフォルトでインストールされている。それ以外にも様々なメールソフトがソフトウェアマネージャからインストールできるので、お気に入りのものを探せばよい。

2-4.スクリーンロックの解除

Linux Mintでは、ある程度時間が経過すると初期設定で画面がロックしてしまい、使用するたびにロックを解除しなければならない。それは面倒なので、予めスクリーンロックの設定を解除しておこう。
メニュー⇒コントロールセンター⇒スクリーンセーバーを選んで、「スクリーンセーバーを起動したら画面をロックする」のチェックを外しておけばよい。

あとはソフトウェアマネージャから使いたいアプリケーションを選んでインストールしておけば、Linuxライフを始めることが出来る。

3.端末は出来るだけ使用しない、しかし何たるかは知っておこう

Linuxは全てが自己責任だ。必要なものを自分で選んでインストールし、必要に応じてカスタマイズする。やり方がわからない場合は、ネットで検索してその方法を自分で選択して実行する。検索結果によってはグラフィカルな画面での操作が見つからず、全て端末というWindowsでいうところのコマンドモードで操作することが多い。

今後Linuxを使っていくにつれて、どうしてもこの端末を使用しなければならないことが出てくるだろう。なので、ざっくりとこの端末について書いておこう。

メニュー⇒システムツール⇒端末を選ぶと、何やら真黒な画面のアプリケーションが起動する。最初にログイン名とその後にパソコンの名前が表示され、その後は「~」と「$」マークが表示される。これがいわゆるコマンドライン操作画面だ(以下画像参照)。

ちなみにカーソルが点滅しているところで「sudo apt-get update」と打ってEnterキーを押してみよう。これは上述のアップデートマネージャを開いて「更新」をクリックしたことと同じ操作のコマンドだ。
すると「[sudo] ログイン名のパスワード」と表示され、ログインパスワードを入力するよう指示が出る。パスワードを入力しても、このコマンド画面には表示されないので、あわてないように。パスワードを打った後Enter、これでアップデートマネージャの更新が始まる。
なにやらばらばらと英文が表示された後、再びログイン名とパソコン名が表示されたら更新の終了だ。続いて「sudo apt-get upgrade」と打ってEnterを押す。2度目の「sudo(管理者=スーパーユーザーで操作することの最初のおまじないらしい)」の際は、パスワード入力は要求されない。
「sudo apt-get upgrade」は更新した状態で、最新のファイルをダウンロード&インストールする操作だ。

毎朝呪文のようにこの2つのコマンド、「sudo apt-get update」「sudo apt-get upgrade」をやっておけば安心、みたいな気持ちになるので、端末に慣れるためにもこれだけはやっておこう。

それ以外のコマンドはおいおい慣れていけばよい。またネットで「Linux 端末 コマンド一覧」と検索すれば、ご丁寧にいろいろ書いてくれているブログがたくさんある。

4.まとめ

完全にWindowsとおさらばしてLinuxに少しずつ慣れていくことが大事だ。何しろWindows7を使用している人は、後半年しか猶予がない。お金をかけてWindows10にアップグレードするか新しいパソコンを購入するか、あるいは今のうちにLinuxに慣れていき、Windowsなんて自分には不要だ、といえるようになるかどうかは自分次第だろう。
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