旅行会社スタッフが行くイタリア出張記 - 5日目 シラクーザ~ラグーザ

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イタリア取材5日目はシラクーザからラグーザへの日帰り旅行だ。シラクーザ同様、ラグーザも以前訪れた時に撮った写真が全部消えてしまったので、取り直しのための訪問だった。

ラグーザで取材

ラグーザは盆地の中に浮かび上がった島のような形状(上記画像参照)をした旧市街ラグーザ・イブラが美しい、世界文化遺産指定都市。スケッチを目的とした旅行にも人気の町のため、出来るだけ多くの写真を撮っておいた。
高台にある新市街ラグーザ・スペリオーレとラグーザ・イブラをつなぐのはサンタ・マリア・デッレ・スカーレというつづら折りの階段。この入口から眺めるイブラがとても絵になるため、以前と同じアングルで一枚。

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ほぼ同じアングルで撮っているのだが、上と下を比べると、手前のサンタ・マリア・デッレ・スカーレ教会の壁材の色が真新しくなっている。中世からの街並みであるだけに真新しいのはちょっと...と思ったが、これもまた長い年月をかけていい色具合になっていくのだろう。

個人的に好きなのは、サンタ・マリア・デッレ・スカーレを降りたあたりにある教会(下画像)。碧いタイルを組み合わせて作られたクーポラが、周囲の緑と調和されて美しい。

ラグーザでランチ

ラグーザに着いて新市街スペリオーレから旧市街イブラへはバスで移動。地元の交通機関を使いこなすのが、旅を楽しむ醍醐味だ。バスはカテドラル前の広場で停まった。ちょうど昼時なので、取材は食後と広場周辺で食事をできるところを物色する。
何しろ2週間の旅行なので、行き当たりばったりにレストランに入っていては旅費が底をついてしまう。なるべくリーズナブルな、それでいてその土地らしいものを食べたいと思って探したところ、広場の角に涼しげなテラスのあるトラットリアがあったので入ってみることにした。

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シチリアの食事はとにかくボリュームがすごい。どこでもパスタは山盛り、皿が空になると「アンコーラ?(もう少しいかが?)」と聞いてくる。しかしこのトラットリアは量もほどほどで、どれも美味かつ日本人好みの繊細な味だった。

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ちょうど日陰になっているテラス席だったので、画像の色が良くないのはお許しを。
特に美味しいのはパスタ。上画像のピスタチオソースのラビオリはシチリアの味だそうだ。これがとても美味だったので、食後このピスタチオソースのもとを探して歩いたほど。運よく近くの食材屋さんで見つけることが出来た。

シチリアの鉄道事情

このラグーザ日帰りにはちょっとしたハプニングがあった。

シラクーザから各駅停車で1時間少々、電車で十分日帰りができると考えたのだが、行きの電車でトラブルが発生。ラグーザの少し手前、あと少しで到着すると思っていたモディカという駅に停車した途端、駅員が突然「フィニッシュ、フィニッシュ」と叫びだした。何事かと思い窓から顔を出すと、この電車はここまでで、ここから先はバスで振替輸送するという。

「まぁイタリアだし、こんなこともあるだろう」と思いつつ用意されたワゴンに乗せられラグーザまで。一応ラグーザ駅前まで送ってくれたので一安心したが、帰りはどうなるのか尋ねたら、やはり列車の時刻に合わせてモディカまで振替輸送をするとのこと。それなら予定していた時間に駅に戻ってくれば良いと考え、のんびり取材に出かけた。

取材を終えて駅に戻り列車の時刻まで待っていると、約束の時間に少し遅れはしたがワゴンが迎えに来て、モディカまで送ってくれた。モディカにはすでに列車が到着しており、あとは終点シラクーザまでと思っていたら、今度はその列車の運転手がいないとのこと。

modica

「運転手がいない?」とは初耳で、列車内で同じく待っていた、英語が少し話せる青年と一緒に駅係員に詰め寄った。すると、この列車を運転する運転手は今ここにはおらず、こちらに向かっている最中だという。それなら運転手が来るまで待つしかない。最初は20分くらいといっていた待ち時間が40分になり、さらに1時間となったときには、さすがに不安になって何度か駅員と話をしたのだがらちがあかない。
すっかり夜になってしまった9時過ぎ、1両のディーゼル機関車が到着し、そこから何人か降りてきたうちの一人が運転手らしく、やっと予定の電車がシラクーザへ向けて出発した。

シラクーザに着いたのは10時過ぎ。夕食も食べていなかったのでどうしようかと途方に暮れながらホテルまで歩く途中、近くのバールが店じまいをしているところに出くわした。
「何か食べるものはないですか?」と尋ねたら、簡単なホットドックとナスのオリーブオイル焼(のようなもの)をさっと温めて出してくれ、ほっと一息。ホテルに戻ってそれでゆっくり食事をして、ようやく5日目が終了した。

帰国後鉄道に詳しい同業者に聞いたら、シチリアではこのようなことは日常茶飯事だとのこと。鉄道でシチリアをめぐる際は日程に余裕を持ったほうがよいと痛感した。
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