今までWindows7で我慢してきたせいか、どのPCもシステムは最新でないと気が済まない。
現在使用しているLinuxマシンのOSは、Linux Mint 18.3 Sylvia(コードネーム)、サポート期間は2021年4月までだ。
当然ながら、使用に何ら問題がないのだが、最新ではないので気が済まない。そこで、例の実験用Linux PCを最新バージョンのOS、19.3 Triciaへアップグレードすることにした。
いきなり19.3へアップグレードはできないので…
参考にさせていただいたのは、以下のサイト。
このサイトによると、いきなり18.3から19.3へのアップグレードはできないので、一度19へアップグレードしたのち、19→19.3へマイナー・バージョンアップをするらしい。
手順に沿って、まずはLinux Mint 19へのアップグレードを試みる。上記参考サイトを見ながら読んで頂けると有難い。
- Timeshiftを使ってスナップショットを作成する → 済
- アップデートマネージャでAPTキャッシュを更新 → 済
- アップグレードを邪魔しないようスクリーンセーバーを無効にする → 済
- ディスプレイマネージャが LightDM であることを確認 → 済
- 端末で「sudo apt install mintupgrade」と打ってインストール → 済
ここまでは順調だ。しかし、ここから先がうまくいかない。
6. 端末で「mintupgrade check」と打ってアップグレードをシュミレート → ?
ここで一度、エラーが出た。どうやら①のスナップショットを作成していないと、この先に進めないらしい。
なので、もう一度①からやり直し、⑥までクリア。アップグレードはRPGのようだ…。
7. 端末で「mintupgrade download」と打ってダウンロード → 済
(結構時間がかかる)
8. 端末で「mintupgrade upgrade」と打ってアップグレード → ×
最後のアップグレード段階で、再度つまづく。端末では進行しないのだが、パネル右側のアップデートマネージャのお知らせが来ているので開いてみると、
mintupdate
mint-upgrade-info
のアップデート要求が来ていた。
参考にさせていただいたサイトの「アップグレードが表示されない」のところと同じような画面になる。
「なんだ、ここからは端末ではなくGUIでできるのか」
と思い、すぐに「アップデートをインストール」をクリック。すぐにやたらたくさんの更新が来たので、それをインストール。
ここでアップグレードが止まった。
何やらエラーが出て、「アップデートをインストール」が失敗する。最初に戻ってやり直しても、同じところでつまづく。参考サイトの通りに試してみたが、ダメだった。
Linux Mint 19.3を一からインストール
仕方がないので、現在のOS 18.3をまるっきり消して、新たに19.3を強引にインストールしてしまおうと考えた。
主なファイルはMacbookへ移行済みなので、マシン内のファイルが消えてしまっても問題はない。
また、Windows7の時にできたパーテーションの整理もしたかったので、ちょうど良かった。
まずは、公式サイトから19.3のisoファイルをダウンロードし、DVD-RWで起動ディスクを作成する。Linux Mintには「ソフトウェアマネージャ」でBraseroというDVD作成アプリがあり、これでisoファイルをDVDに焼き付けることができる。
公式サイトには日本のミラーサイトが紹介されていないので、近隣国のミラーサイトからisoファイルをダウンロードするのだが、これが結構時間がかかる。
ダウンロード完了後、起動ディスク作成。
すぐに起動ディスクから起動して、19.3のインストールを開始する。Ubuntuの時から何度もインストールしているので、ここからは簡単だ。
こうして、Linux Mint 18.3から19.3への強引なアップグレードが完了した。
Linux Mint 19.3のレビュー
最新のバージョン、19.3 Triciaは2019年12月にリリースされたばかりで、サポート期間は2023年4月までだ。
バージョン18までは、Cinnamon, MATE, KDE, Xfceの4エディションだったが、19からはKDEがなくなり、3エディションとなった。前回同様、今回もMATEをインストールした。
インストール後再起動すると、お決まりのウェルカムスクリーンが現れる。
まずはTimeshiftでシステムスナップショットを作成。その後ドライバーマネージャ、アップデートマネージャを起動して、それぞれセットアップ。これは18.3の時と変わらない。
全てが終了し再起動する。
全体的に画面がダーク系に変わり、落ち着いた雰囲気だ。Linux MIntのロゴはモノクロに変わり、Menuのボタンは丸くなった。それ以外は大きな変化はない。
18.3のデフォルトは5.0だったLibreofficeの今回のバージョンは6.0だ。これなら入れ直さなくても良いかと思ったが、BaseはMySQLのままなので6.2.8へアップグレードする。
その他以下必要なアプリを入れ直す。
- Chromium(デフォルトのブラウザーとして、Firefoxはどうも馴染めない)
- Atom(Web制作用)
- Gedit(デフォルトのエディターとして)
- Filezilla(FTP)
- GIMP(画像アプリ、Flatpakから2.10.14をインストール)
- samba(ファイル共有用)
- COMODO Anti Virus for Linux
今回はThinkpad X240にLinux Mint 19.3を入れたため、以前のX41よりだいぶ軽く感じる。まだ新しいMac環境に慣れていないため、これからはこのLinux Mint 19.3が仕事の役に立ちそうだ。
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