CentOSの代替第2弾!Virtuozzo Linuxを試してみた|ざっくりLinux!- 79

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VzLinuxデスクトップ

CentOSのサポート終了による、新たな動きが活発だ。

先日、CentOS後継としてリリースされた代表的なOS、AlmaLinuxとRocky Linuxについて触れたが、Red Hat Enterprise LinuxのフォークとなるVirtuozzo Linux(VzLinux:バーチュオッゾリナックス)最新版がリリースされたので、さっそくインストールして試してみた。

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Virtuozzo Linuxとは

Virtuozzo Linux(以後VzLinux)は、約20年間、サーバー仮想化ソフト開発のOpenVZ社とVirtuozzo社の基本オペレーティングシステムとされてきた。

そのOSは、Red Hat Enterprise Linux(以後RHEL)のソースコードから構築したフォークであり、現時点ではCentOSの代替と位置付けられている。

現在、CentOS後継とされるLinuxOSは、以下の通り。

  • AlmaLinux
  • Rocky Linux
  • Oracle Linux(サポート対象版は有償)
  • VzLinux
  • Springdale Linux

細かいことはわからないざっくり派の筆者は、もともとFedora愛用者でもある。

サーバーとしての利用はないものの、AlmaLinuxやRocky Linuxの、CentOS後継としてのロングサポートや、Fedoraのような、シンプルながらRHELの技術をいち早く取り入れる点などに好感を持っていた。

前回も触れたように、詳しい技術面はわからないが、あくまで「デスクトップとしてどれだけ使い勝手が良いか」が筆者の選択ポイントなので、それを確かめるため、さっそくVzLinuxの最新版8.4をインストールしてみた。

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VzLinux8.4のインストールは英語のままで

いつも何の下調べもなく、isoファイルをダウンロード&インストールすれば良いと考えているざっくり派の筆者は、当然のことながら、VzLinux公式サイトから最新版のisoファアイルをダウンロードし、すぐにインストールを行った。

インストールの推奨システム要件は、以下の通り。

RAM:1.5GiB以上
HDD容量:10GiB以上(推奨は20GiB)

インストーラは、RHEL系の他のOSと全く変わりない。そのままインストールが進み、終了時点で再起動をかける。

そして、「まずは更新を」と思い、いつものように端末を開いた。ところが、トップバーに「端末」とは表示されるものの、クルクル回っているばかりで、一向に開かない。

なぜだ?

ここで、やっとググることにした。そして参考となったのが以下記事。

インストール時に日本語を選択せず、「英語のままインストールすべし」と書いてある。

「ん?どこかで聞いたぞ?」

そう、英語のままインストールしたのは「Pop!_OS」だ。

Linuxには、たまにそういうことがあるのかも知れない。

再度インストールし直して再起動後、上記参考記事の通り、端末で以下を打ち込んで日本語環境をインストールした。

sudo dnf install glibc-langpack-ja

再び再起動後、今度は正しく端末が表示された。

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VzLinuxの日本語入力設定とレビュー

ここまで来れば問題ない。あとは、日本語入力だけだ。

RHEL系はどれも、日本語入力の設定が簡単。アクティビティから設定を開き、「地域と言語」で以下の通り設定する。

VzLinux日本語入力設定

これだけで、半角/全角キーで英語/日本語入力の切り替えができる(一度ログアウト&ログインが必要)。

そして、これ以外特に初期設定をすることがない。

あとは、必要なアプリケーションを「ソフトウェア」からインストールするだけ。デフォルトでインストールされているのは、以下のようにとてもシンプルだ。

VzLinuxアプリケーション

「ソフトウェア」のリポジトリで、

  • Virtuozzo Linux 8 – Appstream
  • Virtuozzo Linux 8 – BaseOS
  • Virtuozzo Linux  Base

の3点を有効にしておいた。

また、FlathubサイトのQuick SetupでCentOSを選択し、ここからFlathub repository fileをダウンロードし、「ソフトウェア」でインストールした。

これで、最新のアプリケーションがインストール可能となる。

FireFoxの拡張機能も設定しようと思ったが、なぜか、Fedoraでは使えていたGnome shell Extensionsの「Floating Dock」でエラーが出てしまうのが難点。

まとめ

Fedora愛用者の筆者からすれば、RHEL系はどれも、デスクトップOSとしてかなり優秀だと感じる。CentOS後継として、サーバー利用だけではもったいない。

冒頭画像の通り、VzLinuxのデスクトップは、RedHatをイメージしたカラーのエレガントさがある。そういえば、AlmaLinuxやRocky Linuxのデスクトップもシンプルかつエレガントだ。

けっして軽量系Linuxではないけれど、非常に使いやすいOSだということは断言できる。

次は、Springdale Linuxを試してみよう。

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