
奥が深いウクレレ
ウクレレの起源はハワイではなく、ポルトガル。19世紀にポルトガル移民がハワイへ持ち込んだ「ブラギーニャ」がその起源。ちなみに、同時にブラジルへ渡ったブラギーニャは、その後カヴァキーニョという楽器へと進化したらしい。元々がヨーロッパ発祥だから、ハワイアンだけではなく様々な音楽を奏でることができる。JーPOPよし、ハワイアンよし、ロックよし、ジャズよし、ウクレレでフラメンコを弾く強者もいる。
自分もやってみようか・・・
そう思うくらい、オールマイティな楽器だ。そりゃ、ユーミンも無人島へ持っていきたいと思ったわけだ。
ウクレレという楽器は実に奥が深い。ヴァイオリン同様4本しか弦がなく、かつ小さい。弦が多ければできることが広がり、また自分の体にあった楽器なら弾きやすいが、ウクレレはそのギャップだ。小さくてネックも細く、大人の男性ではさぞ押さえにくいだろうと思いきや、本家ハワイでは大の大人が小さなソプラノ・ウクレレを弾きこなしている。
また、弦の本数が少ないということは、簡単なようで意外と難しい。様々な音楽をたった4本の弦で表現するのだから、やはり奥が深い。
始めはジェイク・シマブクロやハーブ・オオタなどのソロ演奏をコピーしたりして遊んでいたが、いざやってみるとギターよりも難しいかもしれないと感じた。
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ギターもウクレレも手入れはコレ一本
筆者のウクレレは、YAMAHA YUK-100という、今では生産終了となっているソプラノ・ウクレレだ。約20年前、クラシックギターを始めるきっかけとなったもので、久しく弾いていない。さほど弾き込んでいないので、いまだ新しいままだが、ずっとケースにしまいっぱなしなので全体がくすんでいた。
というわけで、手入れを始めてみた。今回は弦は取り替えない。
少し乱暴ではあるが、筆者はギターもウクレレも全て、定番のHawardのオレンジオイルで磨いてしまう。
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本来は指板のように塗装されていない箇所の汚れを取り、潤いを与えるのが目的のものだが、木製のものならなんでもこれで良いと感じている。
ギターにしても、特にセラック塗装のような高級なものでもないし、ラッカー部分ならかえってくすみが取れて、なおかつ自然のものだから安心だ。
というわけで、まずは一番汚れる指板から。弦を全て緩めて、1フレットずつ丁寧に汚れを取るように拭いていく。さほど弾き込んでいないとはいえ、オレンジオイルで拭いてみると見違えるようだ。

続いてボディ。表面、サイド、バックそれぞれ摺り込むようにオイルで拭いていく。表面はサウンドホールの縁までオイルを塗り込んでおく。

ネックも同様に。ヘッド部分も弦を外して拭いていく。

仕上げは乾拭き、そして完了
全体にオレンジオイルを塗り込んだら、仕上げはギタークロスで乾拭きをする。オレンジオイルを塗って乾拭きしただけで、結構見違えるようにきれいになる。
うん、いい感じだ。
きれいに磨いたギターやウクレレは、いくら眺めていても飽きない。
木製は真新しいものより、経年で味が出てきたものの方がいい。いい具合にやけた色は、新品では出せない味がある。
楽器も同じだ。
そして丁寧にケアされた楽器は、経年で木が「枯れて」、より音が良くなる。
今度は、フラメンコギターの手入れをレポートしよう。
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もともと木の香りが好きなこともあり、ギターを始めた時はエレクトリックギターではなくアコースティックギターから始めた。表面に見える丸い穴、それがサウンドホールで、ここからそのギターの持つ様々な木の香りが漂う。クラシックギターとフラメンコギターを教える先生の教室に通って15年、それ以来いろいろなギターを弾いてみた。現在自分で所有するギターはクラシックが1本、フラメンコが1本だけだが、いずれも演奏する曲が最大限生かされるよう、ギターのタイプによって材質が選ばれている。今は教室に通っていないが、ギターの木の香りと音楽に浸る毎日を送りたく、これからギターについてあれこれ書いていこうと思う。
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