Linuxにアプリをインストールする方法|ざっくりLinux!- 4

スポンサーリンク

Linux Mint デスクトップ

前回は、Windowsで利用していた各アプリケーションを違和感なくLinuxで使用していくことについて書いた。

無料で高機能な各アプリケーションを、Linuxマシンにインストールする方法は複数ある。そこで、「ここがWindowsと違うよ」というところを書いてみたい。

スポンサーリンク

ほとんどのアプリは「ソフトウェア」から簡単インストール

ソフトウェアマネージャ

Linux Mintのパッケージ管理システム「ソフトウェアマネージャ」

前回の記事と内容が多少重複するが、Windows同様ほとんどのLinuxディストリビューションには、最低限のアプリケーションがプリインストールされている。

筆者が使用しているLinuxの中でもライトなディストリビューション、Linux Mint 18.3ではOSをインストールするだけで、主要なものだけでも以下が最初からインストールされている。

  • ブラウザ:Fire Fox
  • メーラー:Thunderbird
  • オフィス系:Libre Office
  • 画像:GIMP
  • 音楽:Media Player(正式にはXplayer、Windows Media Playerとは違う)

これ以外は、用途によって必要なアプリケーションをインストールすればいい。アプリケーションをインストールするためには、メニューから「ソフトウェア」を選択する。

Ubuntuなら「ソフトウェアセンター」、Linux Mintなら「ソフトウェアマネージャ」のように多少名称は違うが、内容は全て同じだ。

Linux Mintを例に見てみよう。

「ソフトウェアマネージャ」を開くと、カテゴリー別に並んでいるボタンをクリックすると、そのカテゴリーのアプリケーション一覧が出てくる。

希望のアプリケーションを選び、次の画面で「インストール」をクリックすれば完了だ。

また、「ソフトウェアマネージャ」右上にある検索窓に直接アプリケーション名を入力しても、そのアプリケーションを探すことが出来る。

普通にPCを利用するなら、ほとんどはこの「ソフトウェアマネージャ」で事足りるだろう。

「ソフトウェア」とよく似た「Synapticパッケージマネージャ」

Synapticパッケージマネージャ イメージ

【Synapticパッケージマネージャ イメージ】

たいていのLinux OSのメニューには、「ソフトウェア」と並んで「Synapticパッケージマネージャ」がある。Linux Mintの場合、単に「パッケージマネージャ」としか書いていないので、時々どちらを利用するか戸惑うことがある。

「Synapticパッケージマネージャ」の役割は「ソフトウェア」と同じだ。

メニューから「パッケージマネージャ」を選ぶと、認証のためのパスワードを聞かれるので入力。すると、「ソフトウェア」よりは多少わかりにくい画面が開く。ここでは役割ごとにリスト化されているだけで、やることはほぼ同じだ。

検索窓にインストールしたいアプリケーション名を入れて検索し、検索結果にそれが出てきたら選んでインストールを選ぶだけ。実は「ソフトウェア」と大した違いはない。

しかし画面上はなんとなくとっつきにくいので、Linuxで通常使えるアプリなら「ソフトウェア」を利用するほうが簡単だ。

スポンサーリンク

アプリ公式サイトからダウンロード&インストール

Linuxで初めて難しいと感じるのは、ネット上に欲しいアプリケーションがあり、それをインストールしたい場合だろう。

上記ソフトウェアマネージャで検索しても、出てこないアプリのことだ。

だが、これも上述のソフトウェアマネージャを「間接的」に利用することで、簡単にインストールできる。

①まず、自分のパソコンの環境を確認する。OSはもちろん、自分のPCが32ビットか64ビットか(アーキテクチャという)も確認しておく。

自分のPCが32ビットか64ビットかを確認するには、端末で

$ arch

とタイプする。表示結果により、

  • i386なら「32-bit」
  • x86_64なら「64-bit」

だ。アーキテクチャの種類は他にもいろいろあるが、とりあえず上記2点で確認できる。

その他、メニューからシステムインフォメーションらしき項目があったら、そこをクリックしてみよう。現在使用しているディストリビューションのバージョン名、カーネルバージョン、アーキテクチャなど、一覧が表示される。

②次に、ダウンロードしたいアプリのインストールファイル詳細を確認する。どのサイトでも、UbuntuやDebian/GNU系は「.deb」ファイル、RedHat系(CentOS、Fedoraなど)は「.rpm」ファイルがあるはずだ。

自分のPCのディストリビューションにより、「.deb」ファイルか「.rpm」ファイルをダウンロードする。

③ダウンロードしたファイルを右クリックし、「ソフトウェアで開く(多少表示は違うかもしれない)」を選択すると、ソフトウェアマネージャのウィンドウが開くので、そこでインストール。

アーキテクチャ確認に端末を使用したものの、それぞれのディストリビューションに合ったインストールファイルをダウンロードできれば、ソフトウェアマネージャを使ってインストールすることができる。

以前とは違い、難しい端末を使ってインストールする必要はなくなった。

スポンサーリンク

まとめ

やりたいことがいろいろと出てくるLinuxは、なかなか「ざっくり」とはいかない。ここまで書いて思うことは、簡単な端末のコマンドは覚えておいたほうが良いということだ。

また、指示したいコマンドは、検索すればいろいろと方法を書いた記事が出てくる。やはり、WindowsやMacに追い付け追い越せとばかり、様々な人が懇切丁寧に記事を書いているので、それをお手本にしよう。

まだ途中ではあるが、ここまでセットアップすると、けっこうWindowsに遜色なくPCライフを送ることが出来るように感じる。

それでいて、Linuxにかかっている経費は、今のところ0円だ。もちろん、各アプリケーションは開発のため寄付を受け付けているので、便利だと思ったら寄付してLinuxを盛り上げていってほしい。

【ざっくりLinux!のおすすめ本】

コメント

スポンサーリンク