演奏スタイルとコスパを考えたらこれが最適!フラメンコギター弦3+1レポート

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Flamenco Guitar

普段、フラメンコギターの弦は何を使っている?

ラスゲアード主体の伴奏にも、ピカードで魅せたいソロ演奏にも、それぞれ適したフラメンコギター弦があるだろう。

ギターの弦は消耗品。毎日弾く人にとっては、頻繁に弦を張り替えると、意外に高くつく。

そこで、演奏スタイル別にコスパなフラメンコギター弦を3種類試してみた。

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フラメンコギターもクラシックギターも弦は同じ

実は、フラメンコギターもクラシックギターも、使う弦は同じ。1〜3弦がナイロン弦、4〜6弦がスチールの巻弦だ。

なので、フラメンコギターにクラシックギターの弦を張っても、全く問題ない。筆者も、1本だけ切れてしまった時、代替としてクラシックギター弦のストックを張ったりすることがある。

しかし、各メーカーは、よりシャープでキレの良い音を追求したフラメンコギター弦を販売している。同様に、クラシックギターの弦も、今はサウンド重視でさまざまな弦が販売されている。

ならば、フラメンコギターにあった弦を張った方が、弾く人も聴く人も心地よいはず。

次に、テンションの問題。一般的に、ギターの弦のテンションは、

  • ローテンション(またはノーマルテンション)
  • ミディアムテンション
  • ハイテンション(またはハードテンション)

の3種類とされている。言葉通り、ローテンションまたはノーマルテンションは、テンション(張力)が低いので、押さえやすい。

一方、ハイテンションまたはハードテンションは、テンションが高い分クリアな音が出る。しかし、手の小さな人や初心者には押さえにくい。

フラメンコギターの場合、ラスゲアード中心の伴奏スタイルでは、ハイテンションの方が鳴りもよく、キレの良いサウンドになる。

そして、持っているギターと弦の相性もある。こればかりは、どれが自分のギターに合うか、いろいろ試してみるしかない。

La Bella 820 Elite – ソロスタイル向き

La Bella 820

以前、教わった先生のフラメンコギターに張られていた弦が赤かったのが印象的で、ナイロン弦が赤い弦を探していた。

それがLa Bellaだとやっとわかり、すぐに取り寄せて開封した時の写真が上。ナイロン弦の色は、赤というより紫に近い赤。サイコロのようなアクセントで何弦かわかるように梱包してあるのが楽しい。

テンションはミディアム。

弾き心地はというと、ナイロン弦は少しベチャベチャした音で、ラスゲアードには向かないかと。どちらかといえば、フラメンコ・ソロ向きの音という感じがした。

しかし、練習用としてはコスパが良い。

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HANNABACH フラメンコ EM827MT – ソロスタイル向き

クラシックギターの弦としても知られているハナバッハ。クラギの方では普段からよく使っているが、そのハナバッハでフラメンコギター弦があることを知らなかった。

コンデ・エルマノスを購入し、その後もよく弦を購入しているアウラさんから、ある日突然、頼んでもいないのにこの弦が送られてきた。

「まさか、よくある『送り付け詐欺』か?」

と思ったが、開けてみたら「日頃の感謝を込めてサービスでお送りしたもの」だという書面が同封されていて、一安心。アウラさんったら、太っ腹〜と思った出来事。

さっそく開封して、貼り替えてみた。なんと、ナイロン弦はオレンジ色。

Hannabach flamenco

テンションはミディアム。そのほか、パッケージの色でテンションを分けている。どれも値段は一緒だ。

  • 黄:スーパーローテンション
  • 緑:ローテンション
  • 黒:ミディアムテンション
  • 青:ハイテンション
  • 赤:スーパーハイテンション

こちらも、どちらかというとフラメンコ・ソロ向きだと思う。ピカードは弾きやすいが、ラスゲアードには少し不向きかと。

今回レポートする中では、最も値段が高く、しょっちゅう張り替えるには割高かもしれない。あらためてアウラさんの太っ腹かげんに感服する次第。

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Luthier(ルシェール)赤 – ソロ・伴奏向きオールラウンダー

現在も使用している、「フラメンコ弦といったらルシェール」というほどポピュラーなフラメンコ弦。「ルシェール赤」とはラベルの色で、ナイロン弦は無色の、一般的な弦だ。

ちなみに、ルシェール青はミディアム・ハードテンション。

ハイポジションでのメロディーもラスゲアードも、フラメンコギターの音を忠実に再現してくれる万能タイプ。

テンションはミディアム。

コスト的にもLa Bellaと同程度で、お財布に優しい。

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この弦は、以下ページでも紹介している。

おまけ – ギターと同じブランドで統一:フェリーぺ・コンデ

フラメンコギターと弦のブランドを統一できるのが、フェリーぺ・コンデ。かつては、弦もコンデ・エルマノスで販売されていた。

ホセ・ラミレスなどもあわせることが出来るが、なかなか日本で入手することは難しいかと思う。

フェリーぺ・コンデは、ギターの性能を的確に捉え、オールラウンドなスタイルで使用できる。最近は、この弦を使用していないが、次はフェリーぺ・コンデに張り替えようかなぁ。

しかし、コスト的には少々割高。ハナバッハと同程度なので、ここぞというときに張りたい弦のひとつ。フェリーぺ・コンデ、またはコンデ・エルマノスのギターを持っている人は、一度お試しあれ。

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フラメンコギター弦選びのまとめ

何度もいうようだが、弦は消耗品。巻き弦をみて、スチール部分が擦れたり切れていたら、張り替え時期。

いろいろな弦を試して、自分のギターともっとも共鳴する弦を探してほしい。

また、テンションも重要だ。練習ならローテンションで、ステージなど人前で弾くときは、よりクリアーな音が出る、ミディアムテンション以上を選ぶと良いだろう。

筆者が御用達のアウラさんは、いつもセール価格で弦を販売しているので、おすすめだ。

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