軽量・Mac風LinuxのVOYAGERは文句なしのディストリビューション|ざっくりLinux!- 77

Voyager デスクトップ

最近、Mageiaをはじめ、フランス発のLinuxディストリビューションが、何かと目にとまる。

今回は、軽量でありながら、Mac風デスクトップ環境のVOYAGERをテストしてみた。

それは、

「ノートパソコンに入れて、家のリビングでくつろぎながら使いたい」

といった感じのディストリビューションだ。

VOYAGERについて

VOYAERは、Xubuntuをベースとした、Xfceデスクトップのディストリビューション。これ以外にも、GnomeシェルのGE、ゲームをフィーチャーしたGS、Debianベースなど、さまざまなフレーバーを用意している。

メインのXfceは、画面下にドックを揃えるPlankにより、Mac風なデスクトップの仕上がりになっている。そのシステム要件は、以下の通り。

  • CPU:2GHzデュアルコアプロセッサ以上
  • RAM:2GB以上
  • ディスク容量:25GB以上の空きがあるHDD

主に、マルチプロファイルとマルチタスキングに特化し、快適に使うことができるとしている。

ベースはUbuntu 20.04.2 LTS、サポートは2023年4月まで。Debianベース(10.1 Buster)も、同じXfceデスクトップ・システム要件なので、サポート体制により選んでも良い。

さらに嬉しいことには、Debianベースには32-bit版が用意されているということ。これなら、デバイスの力量にあわせたVOYAGERを使うことができる。

多彩な壁紙を用意

フランス発のディストリビューションらしく、デザインには凝っているようだ。

例えば、壁紙。

他のディストリビューションよりは、明らかに豊富な壁紙を用意している。中には、アニメ好きのフランスらしく、以下のようなアニメの壁紙もある。

Voyager アニメの壁紙

これなら、その日の気分で選び放題だ。

VOYAGER 20.04.2 LTSをインストール

インストールイメージは、VOYAGER公式サイトからダウンロードし、Balena EtcherなどでUSBに焼き付ける。いつもの方法だ。

USBからの起動後画面は、以下の通り。

Voyager ライブ画面

以下、インストーラのスクリーンショットを貼っておく。特にややこしい点はない。

Voyager インストーラ1

Voyager インストーラ2

Voyager インストーラ3

Voyager インストーラ4

Voyager インストーラ5

Voyager インストーラ6

Voyager インストーラ7

インストール後の初期設定

さすがはUbuntu系とあって、インストール後の初期設定は、なんの苦労もない。

最初は、自動的に「不完全な言語サポート」ウィンドウが立ち上がるので、指示のままインストールを行う。

Voyager 言語サポート画面

その後、ソフトウェアの更新が始まる。初期設定と言えるものは、これだけだ。

最初から、日本語環境、日本語入力設定がなされているので、すぐに使い始めることができる。

デスクトップに用意されたパネル

デスクトップには、左右にアイコン群のパネルが用意され、画面下にはPlankによるドックがあるので、したいことをすぐに始められる使いやすさだ。

左側のパネルには、

  • 飛行機アイコンのWi-FiのON/OFF
  • タッチパッドとマウスの設定
  • 画面切り替え
  • ブラウザのプライベートモード
  • VOYAGERサーチ
  • Safeモード(?、まだ使い方がわからない)
  • NetのON/OFF

があり、それぞれワンタッチで操作できるようになっている。

一方、右側のパネルには、

  • Voyager Box:壁紙やテーマ、タスクマネージャなどの設定を行うツール
  • Voyager Info:システム・インフォメーション(端末で表示される)
  • 天気予報
  • カレンダー
  • KODI(後述)
  • 画面切り替え

アイコンが用意されている。

Voyager Box

Voyager Box

ソフトウェアもユニーク

デフォルトの主なソフトウェアは、以下の通り(2021年6月現在)。

  • ブラウザ:FireFox 89.0
  • メール:Thunderbird 78.8.1
  • オフィス系ソフト:LibreOffice 6.4.7.2(Baseは別途要インストール)
  • グラフィック:GIMP 2.10.18

定番のものが多く、最初からThunderbirdが入っているのが嬉しい。LibreOfficeやGIMPのバージョンは若干古いものの、使えないレベルではない。

また、他のディストリビューションとは違い、フランスらしいというか、珍しいソフトウェアもプリ・インストールされている。

メディアプレーヤーは、定番のVLCメディアプレーヤーの他に、KODIというシアターアプリがプリ・インストールされていて、デスクトップ右側のパネルの「K」アイコンからすぐに起動できる。

KODI

KODI

ドックには、SMTubeという、YouTubeアプリが配置されている。

SMTube

SMTube

VOYAGERのまとめ

VOYAGERは、一言で言うと「文句なし」のディストリビューション。

ライトで軽快、すぐに日本語で使い始めることができ、デザインも洗練されている。

「仕事使い」というよりは、遊び心にあふれているディストリビューションと言える。

Debianベースには32-bit版が用意されていることも、導入のしやすさが窺える。

Linux初心者から上級者まで、あるいはゲーム用PCにも、VOYAGERはおすすめだ。

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