ヨーロッパの風景が100年経っても変わらないということは、以前当ブログ内記事「ヨーロッパの街並みが100年たってもさほど変わらない3つの理由」で書いた。
それなら、「撮りためてきたヨーロッパの風景写真を、モノクロームにしてみたらどうだろう」と思い、やってみた。
いつまでも変わらない風景をあえてモノクロで
各写真は、仕事で訪れたヨーロッパ(主にフランス、イタリア、スペイン)の街並みや風景を撮り溜めてきたもの。
それを、画像ソフトウェア「GIMP」を使って、モノクロに変換した。元画像で、メニューバー –> 「色」 –> 「脱色」で変換したのみ。画像により、古い写真を意識して少しぼかしている。
それぞれ、オリジナルと変換後の画像を掲載して、比べやすくした。
モノクロ写真にすると良い画像は、
- できるだけ陰影のはっきりした画像
- 逆光の画像
- 形がはっきりした対象物
というもののようだ。なんでもモノクロにすればいい、というわけではない。
ヨーロッパの建物は、日本にはない角張った建物や珍しい建築方式を用いたものが多いので、モノクロ写真にしても「映える」。
また、過去記事にも書いた通り、いつまでも変わらない建物や風景が多い。
モノクロ画像〜建築物
最初は、ヨーロッパらしい建築物、主に教会の写真。
映画「ショコラ」のロケ地、フランス、フラヴィニー・シュル・オズラン。
この教会は、映画にも登場した。
次は、「イタリアの最も美しい村々」に登録されている、イタリア、ブリジゲッラに建つ、サン・ジョバンニ・オッターヴォ教区教会。
石造のファサードが左右対称に造られていて、小さな教会なのに荘厳さを醸し出している。糸杉の木(右)とのバランスはいかがだろうか?
最後は、これも「イタリアの最も美しい村々」に登録されている、イタリア、ランチャーノのサン・フランチェスコ教会、通称「橋の上の教会(マドンナ・デル・ポンテ)」。
夕方近くに撮ったため、オリジナル画像はかなり暗い。それを、GIMPでグレースケールに変換したもの。
モノクロ画像〜人物・その他
絵になるヨーロッパの風景は、建築物だけではない。人や店や、遊戯だって絵になる。
フランス、ブルゴーニュ地方の町オータンで見かけた、メリーゴーランドの画像。ヨーロッパでは、普通に街中にメリーゴーランドがある。
教会のファサードとメリーゴーランド、日本では見ることができないだろう。
次は、イタリア、スルモーナのコンフェッティ屋さん。結婚式などの祝い事で振る舞われる砂糖菓子で、スルモーナの名物だ。
カラフルな店先が気になって撮った写真だが、モノクロも良いかもしれない。
最後は、ヴェネチアで撮った画像。小さな女の子がハトと戯れている様子。ヨーロッパらしいアングルだと思って撮ってみたが、女の子が小さすぎた。
セピア調モノクローム
GIMPは、セピア調にも変換できる。
これは、フランス、ブルゴーニュのブランシオンにある、サン・ピエール教会。「天国に一番近い教会」と言われている。
夕陽を浴びたファサードの様子は、セピア調が良いと思って変換してみた。
次は、イタリア・ラクイラのサンタ・マリア・デイ・コッレマッジョ教会。日本と同じく、地震が多いイタリアで起きた、ラクイラの震災後の復興を見るために訪れた。
この画像ではわからないが、教会の細部はまだ崩れたままで、修復が追いついていない時だった。
最後は、またヴェネチア。
どうでもいいような路地を撮ってみた。ヴェネチアのようなカラフルな建物が多い路地は、やはりカラーの方が良いのかもしれない。
まとめ
撮影者の技術が乏しいため、おしゃれかどうか自分ではわからないが、いかがだっただろう。
これ以外にも、モノクロにしたら良さそうな写真がたくさんある。今度はもう少しテーマをもってやってみたい。
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