Windowsからの移行に最適なMakuluLinux|ざっくりLinux!- 61

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akuluLinux LinDoz デスクトップ

WindowsからLinuxに替える際には、なるべく違和感なく使用できるOSが良いだろう。

そんなときに最適なのが、ヴェトナム発のディストリビューション、MakuluLinux LinDozだ。その最新版2021.03.05がリリースされたので、さっそく試してみた。

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使い慣れたWindowsのUIを維持したLinux

MakuluLinuxの最大の特徴は、まるでWindowsと思わせるUIだ。

Zorin OSやQ4OSなど、Windowsに寄せて開発されたLinuxディストリビューションは数多くあるが、このディストリビューションの見た目はまるでWindowsだ。

インストールしてみた感想は、使いやすいの一言。なのに最新のDistroWatchランキングでは83位とかなり低い。おそらく、まだ認知されていないのだろうと推察する。

Ubuntu LTSをベース、Cinnamonフレームワークとしているので、すでにLinuxに触れてきた人にも使いやすく、かつて使用していたWindowsのようでもあって懐かしささえ感じる。

冒頭画像は、セットアップ終了後のデスクトップのスクリーンショットだ。

左下のメニューアイコンから始まるメニューはカテゴリー別にみやすく分かれていて、パネルにお気に入りをおかなくてもすぐにアプリが起動できる。

しかし、使用してみると良い意味でLinuxであることを改めて認識できる。

Windowsのようにライセンスに縛られた堅苦しさはなく、自由かつ簡単にアプリをインストールすることができ、そして自由に環境をカスタマイズできるのは、オープンソースであるLinuxならではだ。

最近はMicrosoftもOSSに力を入れていて、段々とLinuxに寄せてきているようだが、やはりLinuxの自由さには敵わない。

MakuluLinuxは、Windowsの使いやすさを継承しながらLinuxの自由さを併せ持つ、日本人にとって使いやすいディストリビューションなのかもしれない。

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MakuluLinux LinDozをインストール

インストールファイルは公式サイトから入手する。

拠点がヴェトナムのため、ダウンロードに問題があるらしい。そこで、ダウンロードはSourceforgeやGoogle Driveなど、様々なミラーを用意している。筆者の場合、Sourceforgeはダウンロードが遅かったので中断し、Google Driveで再度行ったらかなり早くにダウンロードできた。

ダウンロードサイズは1.9GBだ。Balena EtcherなどでUSBに保存・起動するのが良い。

最新バージョンのシステム要件は以下の通り。

  • アーキテクチャ:64-bit
  • RAM:2GB(推奨は4GB)
  • ディスク容量:10GB(推奨は20GB)

MakuluLinux LinDoz 初期画面

起動後の初期画面は上記の通り。

壁紙もXPを思い出しそうな感じだ。デスクトップに置かれたインストーラをダブルクリックでインストールが始まる。

Ubuntuベースなので、例によってインストーラはとても簡単だ。

最初にインストール中のダウンロード・サーバーの設定があるので、ここを済ませておこう。その後は以下にスクリーンショットを貼り付けておく。

MakuluLinux LinDoz インストーラ1

MakuluLinux LinDoz インストーラ2

MakuluLinux LinDoz インストーラ3

MakuluLinux LinDoz インストーラ4

MakuluLinux LinDoz インストーラ5

MakuluLinux LinDoz インストーラ6

MakuluLinux LinDoz インストーラ7

MakuluLinux LinDoz インストーラ8

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インストール後の初期設定

日本語環境設定

MakuluLinux LinDoz 再起動後画面

インストールは日本語で進むが、再起動したデスクトップは上の通りConkyが文字化けしている。

まずは、開かれたSetup Managerの指示通り設定をしていく。まだ英語表記だが、なんとなく理解はできる程度だ。また、設定が不要と思われるもの(GoogleやFacebookなどAccount設定など)はスキップして構わない。

Languageにきたらボタンをクリックし、以下のように開く言語パックインストーラ・ウィンドウで「Japanese」を選択してインストールを行う。その後も指示に従って進み、Finishで完了だ。

MakuluLinux LinDoz 日本語環境設定

だが、デスクトップの文字化けは変わらず、日本語環境の設定はまだ終わっていない。

次に、メニューから「設定」–>「言語」に進み、開いたウィンドウの「言語サポート」で「言語のインストールと削除」を開く。そこでスクロールしていくと、日本語が「言語パッケージが不足」となっているので、インストールを行う。

MakuluLinux LinDoz 日本語環境設定2

これでログアウト・ログインすればOKだ。

日本語入力設定

日本語環境を整えただけでは、日本語入力はできない。

メニューからSynapticパッケージマネージャを開き、「fcitx-mozc」と検索して、ヒットしたものを全てインストールする。ここら辺はLinuxらしい作業だ。

デフォルトのアプリ

システムに関するアプリは様々インストールされているが、意外にもプリ・インストールされているアプリは少ない。以下、デフォルトのアプリを紹介する。

  • ブラウザ:Google Chrome
  • テキストエディタ:Leafpad
  • メーラー:なし
  • オフィス系ソフト:なし
  • サウンド:mpv Media Player

Ubuntuベースでありながら、FireFoxやLibreOffice、Thunderbirdが入っていないのは珍しい。幸い、SynapticパッケージマネージャとGnomeソフトウェアはプリ・インストール済みなので、ここから各種インストールを行う。

ネットからダウンロードしたものは、Gnomeソフトウェアでインストールが可能だ。

会計アプリのGnucashは、Flathubからダウンロード&インストールしたが文字化けするので、SynapticパッケージマネージャにてIPAフォントをインストールして対応する。

カスタマイズはいつも行っている通りでLinuxらしいが、設定が終われば使いやすさは上述の通りだ。

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まとめ

Ubuntu LTSベースなので、ちょくちょくアップグレードする必要はない。また、日々のアップデートも端末を使用することなくGUIで事足りる便利さと、Windowsで作業しているような使い心地が特徴のMakuluLinuxは、これからどんどんランキングが上がると予想する。

あえて難点を指摘するなら、KDEプラズマほどにヘビーな印象を受ける。低スペックでは使用に無理があるかもしれない。

使っているとLinuxであることを忘れがちだが、使い勝手はLinuxであることをお忘れなく。

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