まあまあ軽量なDebian派生のDevuan 32-bitを試してみる|ざっくりLinux!- 53

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Devuan デスクトップ

今まで筆者が試したLinuxディストリビューションでは、メモリ512MBでもサクサク使えるQ4OSが今のところ最も軽量に感じている。しかし、それよりも軽量で使い勝手の良いディストリビューションを求め、今回はDebian派生のDDevuan Beowulf 3.0 32-bitを試してみた。

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Devuan Beowulf 3.0 32-bitのインストール

インストールファイルは、公式サイトからダウンロード。

トップページ右上の「Download」を選び、スクロールして適当なミラーサイトを選ぶ。次のページで「devuan_beowulf」–>「desktop-live」–>「devuan_beowulf_3.0.0_i386_desktop-live.iso」をダウンロードする。Q4OSのisoファイルよりは容量があるが、それでも1.1MBはisoファイルとしても軽量だ。

isoファイルをUSBに焼き付け、いつものThinkpad X41に差し込みUSBから起動する。矢印キーで表示されたメニュー2番目の「Other Language (Tab to edit)」に移動したのち、タブキーを押すと画面一番下のlocaleが編集できる。ここを

ja_JP.UTF-8 keyboard-layouts=jp

と変更してEnter。するとLive画面が起動する。

デスクトップのDevuan Installをダブルクリックしてインストーラの指示に従う。ちなみに、上記の通り日本語設定にしたのだが、インストーラは英語だ。あいにくインストールのスクリーンショットは取らなかったので、以下を参考にしてほしい。

途中、「Set up users and passwords」画面では、rootユーザーのパスワードを入力するようになっている。これが他のディストリビューションとは違うところで、この後ユーザーアカウントを入力しても、再起動した時のユーザー名は「root」、パスワードはrootユーザーのパスワード入力となってしまう。
ここだけ気をつけておこう。

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再起動後の各種設定

再起動後の画面は以下の通り。メニューも日本語で表示されている。

Devuan デスクトップ2

ファイルマネージャは以下の通り。rootユーザーでログインしているため、変な表示が出る。

Devuan ファイルマネージャ

しかし、まだ日本語入力ができない。そこで以下を行う。

日本語入力

Synapticパッケージマネジャでfcitx-mozcをインストール。再び再起動したが、まだパネル上にmozcのアイコンが出ない。メニューからfcitxの設定を開くのだが、どうもうまく設定ができないので、ibus-mozcをインストールし直す。

再び再起動して、下記の通りパネルにmozc表示が出た。

Devuan mozc表示

インストール済みのLibreOfficeのバージョンは以下の通り。

Libreoffice

こちらも日本語表示ではないので、LibreOfficeの日本語環境として、

libreoffice-help-ja
libreoffice-l10n-ja

をインストールする。

systemdがないDevuan

使い勝手が良いGnome-Softwareが入っていないので、Synapticからインストールしておく。しかし、インストール後に立ち上げても、うまく動作しない。

なぜか?と考えたところ、ざっくり派の勝手な解釈としてはこうだ。

DevuanはDebianからsystemdを取り除いた派生ディストリビューションだ。systemdとは、現在主なディストリビューションで使用されている管理及び設定におけるプラットフォームらしい。これがないということで、いつも使っているようなものが使えないのかもしれない。

例えば、SynapticからChromiumをインストールしたのだが、起動しない。上述のfcitx-mozcもそうだ。

今のところ筆者にはこの解決策がわからない。もしご存知の方がいたら、こちらのコメント欄から教えていただきたい。それが、この後Devuanをインストールしたいという人の手助けになるかもしれないので、ご理解いただきたい。

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Devuan Beowulf 3.0 32-bitのレビュー

上述のような不具合はありながらも、Firefoxは普通に使える。ブラウザを立ち上げた後のメモリなどの使用状況は以下の通りで、もっさり感もなくブラウジングできる。

メーラーはよくわからないものが入っていて、立ち上げると端末が開くので、後でThunderbirdをインストールしてみよう。

32-bit版なので使用できるソフトウェアは限られるが、使用感はQ4OSとほぼ変わらず、古いPCでもサクサク使用することができる。インストールについては、まるっきりLinux初心者では戸惑うかもしれないので、ご注意を。

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