シチリア・アマルフィ・アブルッツォ旅行記8日目|アマルフィ~アブルッツォ視察の拠点スルモーナ

sulmona
スルモーナ・アヌンツィアータ
今回のイタリア視察旅行はすでに半分を過ぎ、後半に入った。前半のシチリア、アマルフィ海岸での滞在までは順調に視察できた。

【アマルフィ滞在・チェターラ訪問の様子は↓↓↓】

シチリア・アマルフィ・アブルッツォ旅行記7日目|アマルフィ海岸の漁村チェターラ

アマルフィ滞在2日目。連泊なので少しゆっくりしてもよさそうなものだが、この日も朝から写真取材。それでも昼前には取材を終え、以前から一度行きたいと思っていたチェターラのレストランSt Pietroへ向かった。この日は完全にプライベートな1日だ。

この日は、今回のメイン目的であるアブルッツォ州へ向かう。アマルフィからアブルッツォの最初の宿泊地スルモーナまでほぼ一日かけての移動だ。

イタリアの新幹線Frecciarossaは実にかっこいい

Frecciarossa
ナポリ〜アマルフィの移動と同じ、Barbaro Car Serviceのベンツがホテルへ予約時間通りお出迎え、ドライバーも同じだ。さっそく乗り込んで、サレルノ駅まで約1時間、朝のアマルフィ海岸ドライブが始まる。夏の陽差しはすでに高く、複雑に入り組んだ海岸線の水面を照らしつけ、まぶしく美しい。
前日、チェターラ往復の際バスで同じ道を途中まで通ったが、細い道はセダンでドライブするほうがより快適なのだとわかった。バスだとカーブでは車体が傾き、少しあぶなかっかしい。そうこうしているうちに、あっという間にサレルノ駅に到着。

列車の時間より少々早く到着したため、サレルノ駅のバールでエスプレッソをオーダー、一息ついてからホームへ向かう。すでに予約していたFrecciarossaがホームに到着していたので、号車を確認して車内へ乗り込む。
ヴェネチアからローマまでのFrecciargento同様、ファーストクラスに座る。イタリアの最新型車両は、実にかっこいい。サレルノ〜ローマ間はわずか2時間、そんな短い区間で最新車両を利用するのはもったいないくらいだ。しかし、その後ローマからアブルッツォの中心、スルモーナへ移動するために必要な乗車だ。

先頭車両外観:ローマ到着時
ファーストクラス車内
ビュッフェカーの様子
ほぼ定刻通りにローマ・ティブルティナ駅に到着。非常に現代的な駅で、日本のターミナル駅同様ホームからエスカレーターで2階に上がり、そこがエキナカになっている。後でわかったのだが、地上4階、地下まであった。

スルモーナ行きの列車時刻まで時間があるので、昼食をとエキナカの店を物色。とはいっても、日本のエキナカほど充実しているわけではなく、カフェか簡単なフードコート程度しかない。とりあえずカフェでパニーニとコーヒーの簡単な昼食を取った。
時間になったので、スルモーナ行き(ペスカーラが終点の快速列車)のホームを探した。しかし、ホームによってはさらに上層階へ上がったり下がったりを繰り返すとても複雑な駅で、やっと目的のホームに到着したのは発車5分前だった。急いで乗車する列車を撮影し、全席自由席のディーゼル列車に乗り込んだ。

スルモーナまでは約3時間、のんびりとした鉄道の旅だ。途中、イタリアが誇るアブルッツォ国立公園の山々を縫うように列車は進む。登ったり下ったりするから、電車ではなくディーゼル車なのだろう。それにしても、イタリアの普通列車はどれも、なんといたずら書きが多いことか...(下画像参照)。

train for sulmona

スルモーナのホテル Santacroce Hotel Ovidius

スルモーナに到着したのは午後4時過ぎ、サマータイムのためまだ夏の太陽は真上に近いくらいだった。予約していたSantacroce Hotel Ovidiusは駅から最も近いホテルなので歩けるだろうと思いきや、歩けど歩けどなかなか見えてこない。道は一本道なのだが緩やかな坂道で、おまけに2週間分のあれこれを詰め込んだスースケースは重く、約20分ほどでやっとホテルに到着。すっかり汗だくだった。
このホテル名は、スルモーナ生まれの古代ローマ詩人の名をとってつけられた。ラテン文学の名作「変身物語」の作者とのこと。出迎えてくれたフロントの若い男性スタッフは、流暢かつ聞き取りやすい英語で部屋の説明、レストランの紹介、スルモーナの町の案内をてきぱきと説明してくれた。早くチェックインしてシャワーを浴びたいので、早々に説明を聞いてアサインされた部屋へ。

ovidius
アブルッツォは当社が提携している現地手配会社の契約外ホテルが多く、スルモーナにも契約ホテルは1軒もなかったので、ネットで探して予約した。駅からだいぶ歩いたものの、チェックインしてすぐにこのホテルは「当たり」だと感じた。4つ星ながら宿泊代はリーズナブル、なのに部屋の設備は今回の出張で使ったホテルの中でピカイチだ。部屋にはアブルッツォのワイン、モンテプルチアーノ・ダブルッツォのボトルが置いてあった。後で聞いたところ宿泊者へのプレゼントだそうだ。

さらに後々わかったことだが、スルモーナのような周りを山に囲まれた街ではMountain Viewが売りのようだ。宿泊した部屋はアブルッツォの山並みが良く見えるまさにMountain View。朝に夕に変化するアブルッツォの険しい山々を眺められたのはとてもラッキーだった。

一通り町を視察したのち、夕食を考えることに。どこで夕食を食べたらよいかわからなかったし、朝から移動ばかりで少々疲れてもいた。幸いにもホテルは4つ星クラス、レストランもある。それなら食事後すぐに部屋で休むことができると思い、レストランのテーブルは空いているか尋ねた。
スタッフの回答を得る必要もなく、この日のレストランはがら空き。他の宿泊者は、町中のリーズナブルなバールやレストランを探してでかけたのだろう、ホテルで食事をする食事をするのは自分たちだけだった。2週間節約しながらの、たまの贅沢だ。

前菜の前菜
前菜 ハムとチーズの盛り合わせ
ポルチーニ・パスタ
ovidius2
名物アッロスティチーニ

アブルッツォ州スルモーナというところ

アブルッツォ州は、スルモーナがあるラクイラ県、ペスカーラ県、テーラモ県、キエティ県からなる、イタリアのほぼ真ん中にあるアドリア海側の州だ。反対の地中海側はローマがあるラツィオ州と隣り合っている。
アブルッツォの中心と書いたが、ラクイラ県の県都はスルモーナではなくラクイラだ。今回の旅行でアブルッツォの拠点として、イタリア半島を縦断するローマ〜ペスカーラ路線のちょうど中間に当たるスルモーナを第1の拠点、その後アドリア海沿いをめぐる第2の拠点としてペスカーラを選んだ。

本来なら第1の拠点は、ラクイラにしたかった。アブルッツォを訪れる第1の目的は、あの地震で被災したラクイラを訪れることだったからだ。だが、ラクイラは5年(訪問は2014年)たってもまだ、完全には復旧していないようで、事前に安心して宿泊できる宿泊施設を探すことができなかった。

スルモーナはラクイラ県第3の都市。結婚式に欠かせない、アーモンドに砂糖を絡めたコンフェッティというお菓子が有名な、中世の町並みを色濃く残す町だ。また今後書く予定だが、夏にはGiostra Cavallerescaという祭りがある。

コンフェッティ店
町の中心にはバロック様式のアヌンツィアータが堂々とそびえ立っている(冒頭画像)。その奥、ガリバルディ広場の入り口にかかる21のアーチを持つ橋は、1256年完成の水道橋だ。

広場の反対側には、歩き疲れた時に立ち寄りたいジェラッテリアがある。ホテルのスタッフが教えてくれた店だ。有名な店のようで、ジェラートを買うのに並ぶこととなった。

gelato
画像の色は悪いがピスタチオとピーチのジェラート
スポンサーリンク

コメント