軽量・シンプルなLinux Liteはパソコンのリユースにぴったり

Linux Liteデスクトップ

2030年までに達成すべきSDGsの一つに、「つくる責任 つかう責任」がある。パソコンのリユースもそのひとつ。

OSのアップグレードのたびに新しいパソコンを買うのではなく、無料のOS、Linuxを入れ直して使い続けることも、SDGsにつながる。

もし、手元のパソコンを使い続けようと思うなら、Linux Liteを試してみてはどうだろうか。

軽量・シンプルで使いやすいLinux Lite

今まで数々のLinuxディストリビューションを試していながら、「灯台下暗し」、なぜか常に人気上位にあるLinux Liteは試してみたことがなかった。

Linux Liteは、Ubuntu LTSをベースにした、シンプルで軽量のLinuxディストリビューション。初めてLinuxをつかう人も、すぐに使いこなすことができる。その理由は

  • パソコンに優しい軽量なOS
  • 難しい設定不要なシンプルさ

だろう。

軽量なシステム要件

まずは軽量なOSであることから。

Linux Lite公式サイトには、Windows 11とLinux Liteそれぞれの、インストールに必要なシステム要件を比較して載せてある(以下画像)。

Windows11とLinux Liteの比較これによると、プロセッサに差異はないものの、メモリ(1GB以下)、HDD(最低8GB以上)ともにWindows11よりはるかに少ない。

パソコンのメモリや容量を食うことがないので、多少古めのパソコンへのインストールも、十分可能だ。

シンプルなデスクトップ

次にシンプルさについて。

デスクトップには、統一されたデザインで操作性を向上させるマテリアルデザインを取り入れた「Adapta」が採用されている。

Linuxのデスクトップには、GnomeやKDEなど多種多様なテーマがあるが、このAdaptaはシンプルでありながら、操作性に優れ、パソコンにあまり触っていない人でも使いこなすことができる。

Linux Liteコントロールパネル

例えば、デスクトップにアイコンがあるコントロールパネル。開くと、上画像のようなわかりやすいウィンドウになっている。

難しいことは、筆者にもわからない。しかし、Linuxに初めて触れる人なら、この2点で十分Linuxに乗り換える理由になると思う。

Linux Liteのインストール

使い慣れたWindowsパソコンに、新たなOSをインストールするには、ちょっとした勇気がいるかもしれない。

筆者も最初はそうだった。

しかし、一度試してみたらなんてことはない、アプリをインストールするようなものだ。

公式サイトよりインストールファイルをダウンロードし、それをBalenaEtcherというディスクイメージ作成アプリでUSBへ保存する。

インストールしたいパソコンにUSBを差し込み、起動画面でUSBから起動するようセットすると、Linux Liteのライブ画面(冒頭画像)が現れる。このまま使い勝手を試してからでも良いし、すぐにウェルカムウィンドウの「Install Now」からインストールを開始しても良い。

インストールを開始するとインストーラが開き、後はインストーラの指示通りに進めば15〜20分程度で完了する。以下にインストーラのスクリーンショットを載せておく。

Linux Liteインストーラ1

Linux Liteインストーラ2

Linux Liteインストーラ3

Linux Liteインストーラ4

Linux Liteインストーラ5

Linux Liteインストーラ6

Linux Liteインストーラ7

Linux Liteインストール完了画面

インストール後の初期設定

いくらシンプルとはいっても、インストールしたらすぐに使える、というわけではない。

インストール終了後、再起動したときの画面は以下の通り。

Linux Lite再起動画面

ウェルカムウィンドウとともに、フォルダ名を英語から日本語に直すかどうかの確認画面が現れる。これは使いやすい方にしておけば良い。

次に日本語環境の設定。再起動後のメニューなどは日本語になっているが、まだまだ英語表記が多いし、このままでは日本語入力ができない。

ウェルカムウィンドウの左側、「Install Language Support」ボタンをクリックし、次の画面でも同じボタンをクリックする。するとブラウザとともに以下ウィンドウが開く。

Linux Lite日本語環境設定

「言語サポートが完全にはインストールされていません」というウィンドウの下の「インストール」をクリックして、必要な言語サポートを追加インストールする。

終了後、一度ログアウトし再度ログインすれば、以下の通り日本語入力も可能となる。

Linux Liteターミナル画面

ちなみに、日本語入力はIbusだ。必要であれば、fcitx-mozcをインストールしてもよいが、このままで普通に使えるので、その必要はないかと思う。

プリ・インストール済みのアプリ

最初からインストールされているアプリケーションは以下の通り。各バーションは2022年1月現在のもの。

  • ブラウザ:FireFox(96.0)
  • メール:Thunderbird(78.14.0)
  • オフィスソフト:LibreOffice(6.4.7.2)
  • 画像ソフト:GIMP(2.10.18)

LibreOfficeは随分と前のバージョンのため、個人的に一度削除し、最新のものを再度インストールした。

しかし、これだけ揃っていれば、普通の事務処理やネットブラウジングくらいで良いというユーザーには十分かもしれない。

その他必要なアプリケーションは、Gnomeソフトウェア(ソフトウェアの追加と削除)やSynapticパッケージマネージャを使えば、すぐにインストールできる。

Flatpakについて

最新のアプリケーションをインストールするのに便利なFlatpak。必要なアプリは、Flatpakのアプリ集サイト、Flathubからいつでも無料でダウンロードできる。

これはインストールしておいた方が良いので、設定しておく。

Flathubのトップページにある「Quick setup」ボタンをクリックし、次のページに並ぶ各ディストリビューションのロゴから、Ubuntuをクリック。なぜなら、Linux LiteはUbuntuがベースだからだ。

Flathub setup画面

上記画面になったらターミナル(端末)を開き、画面に書かれている通り打ち込んでいけば良い。

筆者は、クラウドストレージのMEGASyncと会計アプリのGnuCashは必需品なので、ディストリビューションを変えるたびにここからダウンロード&インストールする。

Linux Liteについてのまとめ

一般的に、LinuxmではUbuntuやLinux Mintが使いやすく、初心者にも優しいディストリビューションと言われているが、Linux Liteはそれらの良いところ取りをしたようなディストリビューションと言えそうだ。

パソコンに優しい軽量さ、シンプルなデスクトップ、インストール後の初期設定がわかりやすいなど、普段あまりパソコンを使わない人でもすぐに使い始めることができる。

特殊な作業(プログラミングやゲーム用PCなど)には向かないかもしれないが、古いパソコンをリユースするにはもってこいのLinux OSなのではないだろうか。

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