ミニ盆栽初心者の挑戦 19|盆栽で使う苔(コケ)の種類を知っておこう

苔盆栽

苔玉や苔テラリウムで、今はちょっとした苔(コケ)ブームとなっている。苔むす寺の境内に「侘び寂び」を感じるように、苔は日本人ならではの美意識にも必須な植物だ。

一方、盆栽も「木や草、苔を鉢(盆栽鉢、盆器)に植えてその枝ぶりなどを鑑賞する」もので、自然を模して造形することから、苔は欠かせない。

まだまだ我が家の盆栽は予備軍だが、今のうちに苔について調べておこう。

苔の役割

盆栽における苔の役割はいくつかある。

見た目の美しさ

苔むす寺

「苔むす」という言葉がある通り、日本人の美意識の一つに苔は欠かせない。この言葉の意味は、単にそこに苔が生えている美しさ以外に、「真新しくない」や「永久的」な意味合いもある。

「寂び」という言葉が「時間の経過によって劣化した様子」を指すように、「苔むす」様子は、まさに「侘び寂び」の世界観を作り出すものだ。

世界中で盆栽の人気があるように、この「侘び寂び」の美しさは、盆栽を通じて世界共通の美しさとして捉えられているのかもしれない。

保水効果

苔の持つ吸水性と保水性は、土が乾くのを防ぎ、水はけが良い土の中の根を守る役目がある。そのほか、植え替えたばかりの鉢から、土がこぼれ落ちることを防ぐ役目もある。

苔の種類

では、苔にはどんな種類があり、どれが盆栽に適した苔なのかを調べてみた。

水ゴケ

主に植物の乾燥防止に使われる苔。多孔質の形状のため、水分を多く含むことができるので、頻繁に水やりができない時、盆栽の表土を水ゴケで覆うことで保水できる。

山ゴケ

乾燥に強いがムレには弱く、主に苔玉や寄せ植えに使われる苔。盆栽の根本に、化粧用として用いられることもある。乾燥すると白くなって白髪のようになるため、別名「ホソバオキナゴケ(細葉翁苔)」と呼ばれる。

ギンゴケ

直立性で水はけの良い苔。盆栽の土の上に、古い風情のある趣を加えてくれる。

ハイゴケ

日本中至る所で見られる、地を這うように生育する苔。盆栽の表土を覆うことで、乾燥を防ぎ根を保護する。

スナゴケ

感想や日差しに強いため、屋上緑化で用いられることが多い。保水性はあまりなく、盆栽の保水というよりは、苔玉などでそのモフモフした姿を楽しむ。

盆栽にはNGのゼニゴケ、ハネヒツジゴケ

ゼニゴケは、葉状体で地を這うように生育する。見た目が悪く、急に増殖して除去しにくいので、盆栽には適さない。

ハネヒツジゴケも這い性で、盆栽の幹まで覆ってしまうのでNG。

苔自体が盆栽の「苔盆栽」

盆栽を彩る役目だけではなく、盆栽鉢に苔を植えて楽しむ苔盆栽もある。樹木の盆栽と違い、剪定や針金掛けなどの手間がかからないので、初心者向きでもある。

また、苔のテラリウム(ガラス容器の中で植物を育てること)も人気だ。

盆栽は奥が深いが、苔も奥が深い…

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