マイレージに縛られる旅行ほどつまらないものはない~勝手に旅行理論

が意外旅行イメージ
まさに今は海外旅行シーズン、今年こそはあの国へ、とすでに予約も済ませて後は出発するのみ、という人も多いかもしれない。
そこで、今この記事を読んでいる人にお伺いしたい。

あるとき、行きたい国または都市が出来て、たまたま休みも取れそうなので旅行を計画したとする。マイルもだいぶたまったので、特典航空券で、なんて思っていたら、行きたい国または都市へは自分が加入しているマイレージシステムでは特典航空券を用意するのが難しそうだ。

そのときあなたはどうするだろう?
  1. 今回は特典航空券を諦めて別に最適なルートの航空券を購入する
  2. たとえ途中まででも特典航空券を利用して、その先はLCCなどでつなぐ
これが今回の問題提起、旅行の本当の目的は何なのかを見失わないための航空券利用法だ。

1.マイレージサービスとは?概要と歴史

今さらながら、マイレージサービスについて復讐しよう。ウィキペディアで概要を期しているので、それを引用する。
主なマイレージサービスは、会員旅客に対して搭乗距離に比例したポイント(一般的に単位はマイル(海里=1852m、陸上マイル≒1609mではない)。またIATAが毎年発行するTPM(区間マイル)を使用する。)を付加し、そのマイルに応じた無料航空券、割引航空券、座席グレードアップなどのサービス提供である。また、最近では航空会社と関係なくとも「継続的な顧客への付加サービス」を提供するためのポイント集計システムに対して「マイレージ」という呼称を使用することも増えている。
つまり、搭乗した分に応じてポイントが加算され、一定のポイントがたまると特典航空券(無料航空券)と引き換えられる、というシステムだ。はじめは外資系航空会社が始めた海外航空券に付加されたサービスだったが、日本の航空会社もこぞってこれを始めた。近頃では同じアライアンスグループ内航空会社であれば、どの航空会社を利用しても一定のポイントは加算されるようになった。

筆者が海外旅行業務に携わり始めた頃は、海外出張花盛りの頃。1か月に2~3回、というハードスケジュールな顧客も多かった。主に海外支社や海外取引先への出張が多いので、当然行先は同じところ、そうすると毎回同じ航空会社を利用することになる。そして、もちろん渡航費は会社の出張費で、毎回ビジネスクラスという太っ腹だ。いつも利用する航空会社のマイレージサービスに加入していれば、出張のたびに莫大なポイントが加算されていく。

マイレージサービスは、ビジネストラベラーのためのシステムとして始まったと言っても過言ではないのだ。

その後、出張費は会社の経費なのに、特典航空券は個人がプライベートで利用することに異議を唱える会社が出始めた(これをケチな会社というべきか、それとも経営がしっかりした会社というべきか…)。今度は一ビジネスマンが出張のたびに貯めてきたマイルを、会社の経費として取り扱うようにもなる。

マイレージポイントは誰のものか?そんな議論もあった。

ともあれ、これくらい出張に出かける人が多かった時代だから、マイレージシステムは成り立っていたのだ。

2.ショッピングまでマイル加算!?

その後、バブル崩壊やインターネットの発達によって企業の海外出張はだんだんと減り、航空会社も苦境に立つこととなった。ビジネスクラスの航空券がバンバン売れていたのに、いつしかエコノミークラスにとって代わり、そしてテレビ会議が出来るようになると、海外出張すらいかなくなってくる。

そこで航空会社が次の対策に打って出た策は、各種クレジットカード、又は百貨店などのポイントサービスと連携し始めたことだ。「海外出張や海外旅行に出かけなくても、マイルはたまりますよ~」とアピールし始めたのである。しかし、以前のビジネスクラスによる海外出張と比べると、ショッピングポイントによるマイル加算は、すずめの涙ほどだ。それをせっせと貯めて、やっと獲得した特典航空券の行き先が「安・近・短」だけだとすると、ちょっと悲しくなりはしないだろうか?

最近では百貨店だけではなく、あらゆるショッピングでポイントがたまるようになってきているが、そこまでして特典航空券を獲得したいものか、そうなると海外旅行はいったい何なのかと疑問を持たざるを得ない。

マイレージサービスは、本来「おまけ」でしかなく、それをメインに旅行を計画すべきではない、というのが筆者の持論である。

3.本当に行きたいと思う旅行作りとは?

ここで今回の問題提起についてだ。基本的にネットで航空券やホテルを手配して、自由な旅を計画するための記事なので、何でもお任せのパッケージツアーは比較ポイントにないことを予めご了承いただきたい。
前回のおさらいは、以下をご参照あれ。

間違わない旅行プランの作り方~勝手に旅行理論

「10日間で、絶対にはずせないのはヴェネチアとフィレンツェとローマ。特にローマでは3日必要です。」というイタリア・ハネムーン・プランの依頼の場合、この依頼の最後にある「ローマでは3日必要です」は、ローマに3泊したい、または3日間自由時間が欲しい、のどちらだろうか?このような、一般の旅行客が陥りやすい旅行のプランニングの注意点を少しまとめてみたい。

さて、冒頭の問題提起に戻る。
行きたいと思ったところへは、同やら特典航空券だけでは行けそうにない。そのとき、
  1. 今回は特典航空券を諦めて別に最適なルートの航空券を購入する
  2. たとえ途中まででも特典航空券を利用して、その先はLCCなどでつなぐ
のどちらを選ぶかだ。マイルを積極的に利用する、いわゆる「マイラー」ならば、まよわず2案を選ぶだろう。

しかしその旅行、本当に楽しいだろうか?

おそらく答えは「No」だろう。マイルを貯めること自体は楽しいのかもしれない、また貯めたマイルで無料の旅行をしているという充実感があるのかもしれない。だが、それは旅行そのものを楽しんでいるとは思えない。個人的な感想なのでご判断は読んでいる方にゆだねるとするが、特に筆者のように自由にオーダーメイド型の旅行を提案している旅行会社スタッフから見たら、およそつまらない旅行だと思う。

誰もが旅行には予算があると思うが、その予算内で思い通りの旅行が出来れば、それがその人にとって本当に楽しい旅行となるだろう。めんどうくさい乗り継ぎや遠回りをすることなく、効率の良い航空会社で渡航し、旅先では駈足のバス旅みたいな添乗員同行のツアーではなく、のんびりとその街々の人々の生活を垣間見ながら、そこでしか食べられないものを食べる、これが本当に楽しい旅行なのではないだろうか?

旅行会社スタッフなので、当然このような提案を依頼者にするのだが、いわゆるマイラーはけっしてそれを聞き入れてくれない。仕方なく、マイラーの気が済むようにプランをこねくり回し、それで手配をするのだが、やっているこちらは虚しさを感じる。だが、顧客はマイルが貯まることで満足し、悲しいことに会社の売り上げにもなるので、文句は言えない。

これがマイラーの旅行というものだと思う。

4.まとめ

行き先が決まったら、日本出発から効率よくスムーズに、目的地でどれだけ長い時間滞在できるかを考える。それをお手伝いするのが旅行会社で、ネットで簡単に旅行を手配することが出来る現在においても、そのノウハウを知り尽くしている旅行会社に依頼するのが最も得策だ。
航空券は自分で、現地だけ旅行会社というバラバラ手配は、どこかちぐはぐな旅行になる。別途会社のブログでもこの件に少し触れているので、時間があったら読んでみてほしい。

ネットで旅行手配の落とし穴

インターネットで航空券やホテルを便利に予約できるようになりましたが、そのために様々な落とし穴があることをご存知でしょうか?最近、利用者がこのことをよく理解していないため、せっかくの旅行が台無しになってしまった事例が複数あったので、その事例を取り上げながら、何が落とし穴かをご案内します。


本来の旅行の意味や目的を考えるとき、マイレージは不要のようだ。
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