御朱印めぐり・集めは、ずいぶん前から人気があったことは知っていたが、自分が御朱印集めをするとは思ってもいなかった。
きっかけは出雲大社への旅行からだ。
ある旅行会社の、出雲大社と玉造温泉へのパッケージツアーに申し込んで出かけ、その特典として御朱印帳をもらえたことからだった。
「せっかくもらったんだから、御朱印とやらを頂いておこうか」程度のノリだったのだ。
日本人なら、一度は伊勢神宮と出雲大社は訪れておきたい。そういう気持ちからで、御朱印ありきの旅ではなかった。
スタンプラリーみたいな御朱印
以前、あるツアーバスのドライバーさんから聞いた話。
そのドライバーさんは、仕事で行く先々で郵便局を見つけ、そこで千円を預金するとのこと。
郵便局の窓口で預金すると、その郵便局のスタンプで入金したという印を貰える。「仕事で訪れた先々のスタンプラリーみたいなものだ」と笑って言っていた。
御朱印について、大して知識があるわけでも、調べたわけでもない自分としては、このドライバーさん同様、旅先のスタンプラリー的な感覚で始めた。もともと、ツアー代金の一部として頂いた御朱印帳だし…。
玉造温泉でゆったりした翌日、これまたレトロな一畑電鉄で出雲大社へ。
式年遷宮の出雲大社で御朱印
出雲大社は縁結びの神様。
10月には日本中の神様が集まるといわれているが、ここで出雲大社についてあれこれ書くつもりはない。出雲大社について詳しく知りたい方はこちらをご覧いただきたい。
最近は神社も寺も、みんなホームページがあることに、改めてびっくりする。
訪れた時は、60年に一度の式年遷宮祭+ゴールデンウィークで、大変な混みようだった。
目的だった出雲大社へのお参りを済ませ、いざ御朱印をいただきに。
ところが、今まで御朱印を集めたことなどないから、作法がわからない。
だが、作法などというものはほとんど関係ない。初穂料(一般的には300円くらいだ)をお支払し、「お願いします」ですむものだ。
初めての御朱印。出雲大社の御朱印は、堂々とした書体のものだった。
お参りも済ませ、御朱印も頂いたことだし、さて帰ろうとすると、社殿の横に「鏡の池」があり、季節らしく藤棚の藤が満開だった。
きれいなので写真を撮っていると、藤棚の茂みの奥になにやら緑のうごめくものが…。
茂みの奥で動いていたのは、緑色の蛇だった。
普通なら、気味が悪いと思うだろうが、神聖なる神様の庭にいた蛇なら、なんか縁起がいいのだろうと思い、写真に収めておいた。
実は、申し込んだこのパッケージツアーでもっとも楽しみだったのは、出雲大社お参りでも御朱印でもなく、帰りの出雲~東京間を運行する「サンライズ出雲」に乗車することだった。
なんとも罰当たりなことか…。
軽~い気持ちで
最初の御朱印は、こうして頂いた。
御朱印集めが趣味だからと、やたらあちこちの神社仏閣をめぐっては、御朱印帳を何冊も集めるほど、本気になっているわけではない。
でも、御朱印を頂くという行為は、そのまま神様にお参りするということとなり、なんだか心が洗われる気になるので、今後も少しずついろいろな神社をめぐってみたい。
そう思ってはみるものの、いざ出かける時に、御朱印帳を忘れたりしてもらえなかったことは多々ある。何でも続けようといきみすぎると、長続きしない。それくらいの軽~い気持ちで続けていこうか。
次に頂くのは、秩父の三峯神社。
あの冬季オリンピックのメダリストが、「気」をもらえたといって話題になった、白いお守りをいただきに行くための日帰り旅行だが、それはまた次の機会に。
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