予算ゼロから始めるブログはGoogle Bloggerで書こう。
前回はBloggerでブログを開設するまでを書いた。まだまだ設定することはあるが、開設した時点で最も大切なことは、記事数を増やすことだ。
第2回は、記事編集の方法や記事以外に必要なページについて書いてみることにする。
記事を書く上での約束事 – hタグとラベル
開設時は、まだ誰にも検索されることはない。
だから、誰にどう読まれているかを気にする必要はない。記事数を増やすため、とりあえずブログで書きたいと思ったことをどんどん書いていこう。
Google Bloggerで記事を書く上での最低限必要な約束事は、
- 「見出し」をつける
- ラベルによるカテゴリー分けをする
こと。
自由に書けるとはいっても、ウェブ上に公開されるブログは全てhtml構文でできているので、それに沿った最低限の約束事は必要だ。
なぜなら、読み手は人間(ユーザー)だけではなく、検索エンジンというコンピューターも対象で、この検索エンジンはhtml構文でしか読むことができない。そして、より多くのユーザーに読まれるには、この検索エンジンに正しく文章を理解してもらうことが必要だからだ。
これは後々、アドセンスを申請する際に必要となるので、この約束事に沿って記事を増やしていこう。
hタグで見出しをつける
html構文上では、見出しはhタグ(headering)というタグで囲まれた文字を指す。
例えば、画面上の投稿タイトルは記事のタイトルとなる分けだが、Bloggerでは投稿タイトルがh1タグに設定されている。
次に、記事の段落ごとにつけるのが「小見出し」、これはh2タグとなる。
作成画面のメニューバーに「標準」と書いてあるプルダウンメニューがあるので、小見出しにしたい文字をドラッグしたら、プルダウンから「見出し」を選ぶ。
その中でさらに見出しをつけたい場合は「準見出し(h3タグ)」を選ぶ。通常、1記事で使用されるのは、タイトルのh1タグ以下h2、h3タグくらいまでだ。
以下2つの画像で見出しを確認してみる。
上画像は「作成」モード表示。ここで、編集画面のメニューバーの「作成」「HTML」から「HTML」をクリックすると、下画像のように表示される。
これがhtml構文だ。「<br />」は改行を指示するタグ、「見出し1」の文字を囲っているのがh2タグ、見出しタグだ。
このように、必要に応じてタグで囲うことにより、検索エンジンが正しくその文章を理解してくれることになる。
ラベルによるカテゴリー分け
前回書いた、ラベルによる記事の振り分けも、検索エンジンに対して重要だ。記事の中の見出しがhタグなら、ブログ全体のカテゴリーごとの見出しがラベルになる。
このブログでは、各ラベルのことを「カテゴリー」と名付けて振り分けているので混同しやすいが、例えばサイドバーの「カテゴリー」から「Blogger」をクリックしてみてほしい。すると、Bloggerのラベルをつけた記事だけが一覧となって表示される。
hタグ、ラベルの約束事に沿って記事を書き始め、まずはラベルで振り分けた各カテゴリーごとに5記事くらい書いてみよう。仮にラベルを3種類設定したら、3ラベル×5記事で15記事ということだ。
なぜかというと、アドセンス申請には、どのページも平均して一定量の文字数があることが条件となっているからだ。
例えば「Blogger」というラベルの記事が1記事しかない場合、ラベルでソートされたページにはその記事のタイトルしか表示されない。これはGoogleが求める文字数に足りないことになる。
「一定量」はGoogleしか知らないことで、どれくらいかはわからない。筆者がアドセンスを申請した時、どのカテゴリーも5記事程度に達した時に合格したので、最低はこのくらいだろうと思っている。
ちなみに、1回目の申請で却下された時の、アドセンスからのメールの抜粋は以下のとおりだ。下線の部分で、文字数が足りないと言われている。
AdSense コードがお客様のサイトに配置されましたので、引き続きお申し込みの審査を行いました。その結果、お客様のアカウントで次の違反が確認されましたので、アカウントは不承認となりました。
承認されなかった理由は次のとおりです。不十分なコンテンツ: AdSense の承認を得てサイトに関連性の高い広告を掲載していただくには、AdSense の担当者による審査とクローラによる解析でページの内容を判断できるだけのテキストがページに含まれている必要があります。
この問題を解決するには、次のヒントをお試しください。ページで十分なテキストを使用してください。画像や動画、Flash アニメーションがほとんどを占めるウェブサイトは承認されません。
(以下省略)
問い合わせフォーム、プライバシーポリシー、サイトマップを設置する
ブログを構成する要素は、記事だけではない。
ある程度記事を書き揃えたら、問い合わせフォーム、プライバシーポリシー、サイトマップのページを作っておこう。
問い合わせフォームとプライバシーポリシー
問い合わせフォームは、ブログ運営者向けのメールフォームのようなものだ。
何処かにメールアドレスを書いておいて、メールで対応するのでは、ウェブサイトとしての構成をなしていない。必ず設置しておこう。
また、プライバシーポリシーは一見個人のブログには不要に感じるかもしれない。しかし、Googleアナリティクスによるアクセス解析をする場合や、のちのちアドセンスの広告を設置できるようになったら必要になるものなので、個人のブログでも必要になってくる。
これらも特にお金をかけて作る必要はない。上記2つに関しては、その設置方法を以下記事で書いているので、参考にして欲しい。
サイトマップ
サイトマップは、文字通りブログ内のマップ(地図)で、どこにどの記事があるのかを一覧で表示するページである。
ブログのように、毎日記事を更新していくウェブサイトを動的サイトという。この場合、いちいち記事を書くたびに、サイトマップに記事のリンクを追加するのは大変だ。
そんな時には、html構文を動的に表示するための約束事の一つ、javascriptを使うのが便利だ。
javascriptはプログラミング言語の一つ。しかし、これを一から覚えるのは大変なので、ある程度機能ごとに決まったパッケージ的なものがある。それを利用してサイトマップを自動的に生成させることができる。
詳しい設置方法は以下に記載しているので、参考にしてほしい。
まとめ
予算をかけずにブログで稼ぐためには、グーグル・アドセンスを申請することが第1歩だ。
そのためには、約束事に沿った記事を増やしていくことが必要になる。最低限の約束事とは、hタグとラベルによるカテゴリー分けによって、検索エンジンにも読んでもらえるブログにすること。
また、ブログはウェブサイト同様、記事だけではなくいろいろなページから成り立っている。そのために必要なものは、
- 問い合わせフォーム
- プライバシーポリシー
- サイトマップ
の3点だ。これを必ず用意するようにしよう。
次回は、記事に画像を入れてよりわかりやすくすることと、ブログのレイアウトをカスタマイズすることを中心に書いてみるつもりだ。アドセンスについて触れるのは、もう少し先になるかもしれない。

【お詫び 〜 January, 2021】
Google Bloggerで始めたが、この度Wordpressに変更した。
こんなことを書いておいて、Bloggerに関する記事が意味なさなくなってしまうかもしれないことをお許しいただきたい。
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