普通の旅行会社員がSOHOで起業・継続できている訳23 - 災害時こそSOHO

一昨日関東を直撃した台風15号により、千葉県を中心に大規模停電が起きた。台風が過ぎて2日たっても停電は復旧せず、台風一過のフェーン現象による猛暑が首都圏の災害に対する脆弱性に拍車をかけた。
特に被害が大きかった千葉県では、台風一過の通勤の足に影響し、また成田空港は倒木によって線路や道路が遮断されて陸の孤島となった。今回の台風被害は、昨年関西を直撃した台風の教訓が全く生かされていない。

リモートワークという言葉が奨励されて久しいが、未だこのような状態の通勤をしなければならない日本の企業はどうなっているのだろう。

SOHOでの災害に対する準備

昨年の関西の台風災害を受けて、筆者の会社では電源確保を第一に考えた。万が一被災した場合、会社自体は数日間営業停止になっても良いだろうが、その間現地に滞在している人達から緊急の連絡を受けたらどうなるだろう?

災害により今回のように大規模停電が起こったら、復旧するまでの電源を確保しないとPCを立ち上げることが出来ない。そしてその間、現地に滞在中のお客様の緊急メールを受信することが出来ない。

だから電源は何よりも大事だ。

検討の結果、PCと周辺機器をカバーできる規模の以下ポータブル電源を用意した。
ENERBOX ポータブル電源
本来はキャンプなどのアウトドアに持ち運びできるポータブル電源として発売したものだが、災害時のバックアップ電源としても十分通用する。それでこのサイズだ。

価格は少々高めだが、それでも一軒家向け据え置き蓄電池と比べれば格段にリーズナブルだ。

試しにフル充電(コンセントから充電の場合、7時間かかる)しておいたポータブル電源にPCを接続して仕事をしたが、丸1日使用しても問題なかった。PCの電源など、たかが知れているということだ。

災害時はコンセントから電源が取れないのだから、このポータブル電源に接続して使用する折り畳み式のソーラーパネルも一緒に購入した(以下)。
LACITA ソーラーパネル 81W ソーラーチャージャー 充電器 折りたたみ式
データのバックアップも必要だ。
全てのPCを稼働させることが出来ない時に、読めないファイルがあっては仕事にならない。そんな時にネットワークHDDにファイルをバックアップしておけば、災害時はノートPCとネットワークHDDだけポータブル電源に接続して、仕事をすることが出来る。

次の課題は通信の確保だろう。通信会社のネットワークが寸断された時にどう対応するかだが、これはまだ解決できていない。

通勤から解放されるSOHO

今回の台風災害で、各鉄道会社の運行が再開するやいなや、会社へ向かうサラリーマンの行列が各駅に出来た。大規模停電が起きた千葉県の津田沼駅では、入場制限をしていたため一時駅に入ろうとした人の列が2㎞にもなったという。ネット上では、こんな時に無理してでも会社へ向かうことの是非が問われていた。

こんな時こそ、自宅で仕事が出来るSOHOスタイルがよい。

通勤が不要なのでいつも通り始業でき、お客様を待たせることがない。通勤というある種の「苦行」から解放されるだけではなく、通勤に要する時間の無駄を解消できる。

これはリモートワークにも当てはまることだ。災害時には苦労して会社へ駆けつけることなく、自宅をはじめとした会社以外の場所から仕事をするということを、通勤をしている全ての人は真剣に考えたほうが良い。

サラリーマン時代には、災害時でなくても夏の朝の通勤はまさに「苦行」だった。会社へ到着するころにはシャツはびしょ濡れ、小さな会社ではシャワー室などなく、着替えることすら出来なかった。帰宅時も同じだ。

今では朝食後ゆっくりと仕事の準備をしたら、わずか数歩でオフィスに到着する。台風一過の猛暑の中、蒸し風呂のような満員電車に乗る必要はない。

仕事は会社のためか、あるいは自分のためか

以前勤めていた会社の、今は亡き上司が、新人時代の筆者にこのように言った。

「仕事は目的ではなく、手段であれ」

バブルのころ、企業戦士だった全てのサラリーマンへの教訓となる言葉だが、仕事が目的となってしまっては人生を豊かにすることはできない。あの頃、こんな言葉を部下に言える上司は素敵だった。

SOHOやリモートワークは、仕事をしながら人生を充実させる手段の一つだ。都心の会社へ通勤してする仕事だけが仕事ではない、ということを、文字として認識するだけではなく、誰もが気付くべきなのではないだろうか?
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