筆者のブログ歴はWordpressに始まり、一時的に利用した、はてなブログ、そして現在利用しているGoogle Blogger(以後Bloggerと記載する)といったところである。
さほど利用歴が長いわけではなく、ブログ全体で5年といったところだ。
現在、ブログサービスのシェアはWordPressが最も多く、2019年上半期現在で34%である。企業のウェブサイトも、Wordpressで制作しているものが多く、その認知度・カスタマイズの自由度はトップクラスだろう。
国内では、気軽に利用できるとしてAmebloやFC2、はてなブログなどが人気だが、いずれにしてもBloggerは大した人気ではない。
にもかかわらず、筆者はBloggerでブログを2つ運営している。
使い勝手もさほど良いわけではないのに利用し続ける、その理由は何か?について書いてみたい。
Bloggerのダメダメなところ
まずは、「なぜBloggerは人気がないのか?」というところから。
Bloggerヘビーユーザーたちのブログに書いてあることを総合すると、以下のようなところらしい。事実、筆者も日々感じているところである。
- シンプルすぎる
- 横のつながりがない
- Googleがいつサービスを終了させるかわからない
そして筆者自身が感じるBloggerのダメダメポイントはさらに以下の通りだ。
- テーマが少なすぎる
- 管理画面が使いにくい
- ping送信ができない
- パンくずリストがない
- プラグインが全くというほどない
ヘビーユーザーたちの総合意見における「横のつながりがない」「Googleがいつサービスを終了するかわからない」は、一見ブログサービスにとっては致命的なことのようにも思える。
はてなブログやFC2ブログ、Amebloなどは、ユーザー同士の横のつながりを保つことができ、SNSとしての機能を果たしている。
一方、BloggerはわずかにGoogle+でつながっていたのだが、そのサービスが終了した。Bloggerユーザーは「Google+の次に終了するのはBloggerでは?」とヒヤヒヤしているところだろう。
筆者が感じるダメダメポイントは、主にWordpressを利用したことがある筆者だからこそ、感じるところである。
WordPressは、自由度の高いCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)として、ウェブ制作にも利用されるほどの人気だ。だからサイト全体のテーマや使い勝手を自由に変えるプラグインが豊富で、現在も新しいものが日々アップデートされている。
一方Bloggerは、テーマの更新や新作といったものがまるでない。
2017年(筆者がまだBloggerに移行する前)、久しぶりに新作テーマが出たらしいが、それ以降何も発表されていない。
サイトの使い勝手を変える、プラグインについてもそうだ。
Bloggerにはそういった考えがないのかもしれない。デザインをいじる場合、Wordpressはサイトを構成するphpファイル(ヘッダー、フッター、本文、メニューなどが別々のファイルで構成されている)ごとに自分で変更を加えるのだが、Bloggerはたった一つのxmlファイルをいじるのみだ。一歩間違えたら、サイト全体が総崩れになってしまう。
その他、パンくずリストがない、ping送信が出来ない、管理画面が使いにくいといった欠点は、どうにか自分で割りきったり、考え方を変えたりして利用している。
Bloggerのよいところ
では、良いところ(メリット)は何なのか?
それは、他のサービスと比べて圧倒的にGoogleのサービスとの連携度だ。
特にブログを書いている人なら、ほとんど利用するアドセンスとの連携はBloggerがトップだろう。筆者も、Wordpressで独自ドメインを取る方法を知らなかったがために、アドセンスを利用していなかったので、独自ドメインを取得しアドセンスを始めるためにBloggerに移行してきた。
では、具体的にGoogleのどんなサービスとの連携がしやすいか、列記してみよう。
- アドセンス
- Googleドメイン
- Googleフォト
- サーチ・コンソール
- アナリティクス
アドセンス、Googoleドメインは、Blogger管理画面から申請が可能だ。また、サーチ・コンソールは管理画面から連携が出来る。それ以外も設定がしやすいのは、同じGoogleのサービスならではだ。
それ以外のメリットとしては、これからブログを始めようという人にとって「とっつきやすいブログサービス」という点だ。
シンプルであるがゆえに操作・管理が簡単で、htmlやcssといったことがわからない人でも、すぐにブログを始めることが出来る。
一方、Wordpressはこうはいかない。
ある程度知識のある人でないと、使いこなすことが出来ないのが、Wordpressの欠点かも知れない。
自分流のBloggerとのつき合い方
筆者自身としては、上述のダメダメポイントも捉え方によってはメリットになると考えている。それが自分なりのBloggerとのつき合い方だ。
例えばシンプルすぎるという点。
テーマもプラグインも少ないが、それによって、あれこれ自分に合ったテーマを探しているうちに、現在使用しているBlogger日本語テーマ、「Zelo」シリーズに出会うことが出来た。
プラグインが少ないということは、記事を書くことに集中できるブログサービスということだ。
あれこれデザインばかり直していては、記事の更新が進まないし、素人のブログデザインまで誰も気にして見ていないだろう。
パンくずリストについては、Blogger日本語テーマ「Zelo」シリーズの制作者の
「パンくずリストと同じ機能を持つタグがあれば、パンくずリストは必要ない」
という言葉に尽きる。パンくずリストの役割は、サイト内で読みたい記事にいかに辿りやすいかという点だ。それなら、サイトマップやタグで事足りる。
横のつながりがない点についても、テーマ同様、外のサービスを自分であれこれ探すことが出来た。また、自分にとってはブログサービスを通した横のつながりは、さほど必要性を感じない。
「Googleがいつサービスを終了させるかわからない」という点は、何とも言えない。
こればかりはGoogleさん次第だ。だが、万が一アドセンスのサービスが終了するとしたら、その時がBloggerの終了の時なのかもしれないと、ひそかに感じている。今やブログサービスとアドセンスは切っても切れない関係になってきているからだ。そう考えれば、Bloggerはまだまだ終了しないだろう。
サイトのデザイン面については、管理画面からテーマを選んだのち「HTMLの編集」を選んで、そこに表示されるxmlファイルをコピーし、テキストファイルにペーストして活用している。この方法なら、サイト全体のデザインをバックアップすることも兼ねているので、安心だ。
WordPressは、パソコン上に各ファイルをダウンロードしてバックアップを取り、アップロードもFTPを使って自分でやらなければならない。ウェブサイト管理においては常識かもしれないが、ブログはウェブサイトとは違う。
もう少し、シンプルに付き合えるほうが良いと考える。
まとめ
WordPressと比べたら、メリットよりもデメリットが多く、使い勝手が悪く人気もないBlogger。
しかし、捉えようによっては、ブログ執筆に集中できるシンプルさがよく、Googleの各サービス、特にアドセンスとの連携がしやすい。
これらの点において、今後も筆者はBloggerを使い続けるだろう。まったく、手がかかるけど憎めないやつなのだ。

【お詫び 〜 January, 2021】
Google Bloggerで始めたが、この度Wordpressに変更した。
こんなことを書いておいて、Bloggerに関する記事が意味なさなくなってしまうかもしれないことをお許しいただきたい。
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