下調べのない飛び込みセールスは「紙のムダ」と来社した人に言ってあげたい

ールスマン イメージ

先日、クリアファイルに入れられた、ある温泉旅館のパンフレット一式と名刺が、会社の郵便受けに入っていた。

恐らく、飛び込みセールスで呼び鈴を押し、応対がなかったので、資料だけ置いて行ったのだろう。不在にしていたのではない、恐らくそういった類だろうと思い、あえて出なかっただけだ。

クリアファイルの中には、封筒サイズのホテルパンフレット、A4サイズの団体用宴会プラン、ホテル周辺の観光案内、ご丁寧にホテル全体の平面図まで入っている。

個人的な旅行に利用するのであれば魅力的な内容だが、あいにく当社は海外旅行のみで、国内旅行は取り扱っていない。ネットが発達した今、どうして下調べもせずに、飛び込みセールスなどで来られたのだろう。

飛び込みセールスをするなら訪問先は事前調査を

このブログでも何度か書いている通り、当社は海外旅行を中心に販売する、SOHOの旅行会社である。

主に、インターネット上で取り扱い内容を案内し、お客様とのやり取りは全てメールだ。問合せや見積もり依頼、申し込みはウェブサイトのフォームから送れるようになっている。

そのため、来客は皆無、だから接客カウンターは用意しておらず、電話すらほとんど鳴らない。このことはウェブサイトにも書いてある。

ところが、会社には様々な飛び込みセールスが来る。

所属している日本旅行業協会の登録リストに、当社の会社名、住所、登録番号、ホームページのURLが載っているので、それをもとにルートセールスをしているのかもしれない。

夏の暑い日や真冬の凍えるような日、あるいは土砂降りの雨の日に関わらず、営業の人はやってくる。もしかしたら暑い日は「涼」を、寒い日は「暖」を求めて営業先へ飛び込めば「冷たい飲み物や温かいお茶など出してくれるかもしれない」と思って来ているのでは?なんて勘ぐってしまう。

しかし、もし自分がこの温泉旅館の営業だったら、入手したリストを片っ端からまわるのではなく、まず行く先のホームページを見るだろう。

そしてもし、当社のようにホームページに「取り扱いは海外旅行のみです」「セールスでの来社はご遠慮ください」と書かれていたら、その会社の訪問は見送るに違いない。

けっしてその営業の人を小馬鹿にしているのではないので、誤解のないように説明しよう。

客室や露天風呂、宴会場やお食事内容の画像をふんだんに使った、たいそう立派なパンフレットと同じ紙質で作られた立派な名刺などは、国内旅行を取り扱わない当社からすれば、ただのゴミになってしまう。

それを、事前調査もなく飛び込みセールスで配り、不在であれば郵便受けに入れていくのは、とても不経済だろう、ということなのだ。

「もったいないから、本当に欲しがっている会社だけに配ってね」と言いたい。

立派なパンフレットは本当に必要なの?

旅館 イメージ

ホテルパンフレットと同じく、2つ折りになっている高級そうな名刺を見ると、表にはお名前と携帯電話の番号が書かれている。裏返すと、そこにはホテルの住所、URLが印字されている。

なんだ、ホームページがあるではないか…

SOHOスタイルで営業している当社では、コストカットのため、徹底的にペーパーレスにしている。

伝えたい内容は全てウェブサイトに掲載し、それでも足りない時はブログやSNSを利用している。これはこれで、「当社の伝えたいことが100%伝わっているのかどうか」という点において、疑わしいところはあるが、今や紙のパンフレットは、当社には全く不要だ。

ところが、郵便受けに入っていた資料一式は、筆者が初めて旅行会社に就職し、国内旅行に携わった頃と、まるで変っていない。

世の中はどんどんネット社会になっているのに、いまだにこのような資料を鞄にたくさん詰めて、旅行会社を1軒1軒回るのは、(あくまで筆者から見ればだが)理解不能に近い。

これで、旅行会社から団体宿泊の予約を受注できるのだろうか?

とさえ思ってしまう。

その旅館のホームページを、改めて拝見すると、とても素晴らしい作りだ。SNSにもリンクし、ウェブサイトから予約もできる。全て手作りの当社のウェブサイトとは段違いの、素晴らしいウェブサイトがあるのに、なぜ30年前と同じセールスをしているのか?

おそらく、これには国内旅行ならではの事情があるのではないかと思う。

インバウンドが盛んで、外国からのお客様は日本にどんどん来日するが、日本全国くまなく訪問してくれるかというと、そうではない。

代表的な日本の観光地である日光、東京、鎌倉、奈良、京都、富士山といった、訪日旅行のゴールデンルートは安定しており、また最近ではSNSで話題になったところに外国人が押し寄せる。ウサギが大量に住んでいる瀬戸内の大久野島は、そのいい例だ。

だが、そうではない日本の古くからの景勝地は、受け入れに苦慮しているらしい。

資料一式をおいて行った温泉旅館も、古くから馴染みのある景勝地ではあるが、それまでだ。SNSでバズッたわけでもなく、訪れる人はずっと横這いなのだろう。

だから言いたい、

飛び込みセールスに尽力するなら、もっとホームページを拡充させ、SNSによる発信に尽力してはいかがだろうか?

ホームページは素晴らしいけど、少し人を引き付ける魅力に欠けているように思う。

旅館からすれば、余計なお世話だと思うだろう。しかし30年前と同じスタイルの営業をしているだけでは、いくら待っても、ホテルが年中満室になるような日はやってこないと思う。

自戒を込めて

他人の荒(アラ)は目立つものだが、自分の荒にはなかなか気づかないものだ。

さんざんなことを書いてはいるが、果たして自分、又は自分の会社はどうなのだろう。

同じように、他の人から見たら「この会社は何をしているんだろう?」と、ひそかに思われているかもしれない。

こういうのを「人の振り見て我が振り直せ」というのだ、気を付けよう。

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