SOHOによる旅行会社の作り方8 - SOHOな毎日

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今回はちょっと会社運営のあれこれから離れて、SOHOの日常について書いてみたいと思う。近年大企業でも「リモートオフィス(政府としてはテレワークという、海外では通じなさそうなカタカナを使っているが)」を導入するところが増えたそうだが、そもそもSOHOはリモートオフィスのようなものだ。それだけに日常の自己管理は重要である。

開店休業状態はちょっとしたヴァカンス

当社のオフィスは自宅の一部を改装して構えている。通勤時間はわずか3秒だ。極端なことを言えばパジャマのまま仕事に向かうことだってでき、日中に見たいテレビ番組があれば、それを見に帰宅することができる。全ての連絡、作業はパソコンで行うため、時間に追われることはない。
だがそれでは売上は上がらないので、営業時間を決めてオフィスに向かい、極力仕事とプライベートは分けるようにしている。とはいえ、あえて臨機応変に過ごすこともある。

開業1年目は会社の認知度も低く、旅行申し込みがなかなか入ってこなかった。そして悪いことにその翌年、海外旅行の需要を悪化させる原因となったSARS(重要急性呼吸器症候群)と鳥インフルエンザが立て続けに流行し、さらにはその翌年イラク戦争が起こった。それでなくても海外旅行需要が冷え切ったときに開業し、同業者からは「何も今独立しなくても…」みたいなことを言われたこともある。つまるところ、開業から2~3年は外的要因によりほぼ開店休業状態だったのだ。
こんなときは無理無理オフィスにかじりついていても、状況は好転しない。それならこの状況を、サラリーマン時代からのちょっとした「ヴァカンス」と考えることにした。

会社設立時に自己資金をつぎ込んだため、大した蓄えはない。だからヴァカンスといっても、長旅に出かけるわけではない。電話を留守電にして近所へ出かけ、カフェであれこれ新しいアイデアを考えたり、そのまま散策に出かけたりする日が続いた。外部からの連絡はメールが主体なので、送る側も受け取る側も自分の都合の良い時にメールで連絡することが出来る。緊急連絡や電話での新規旅行依頼は携帯電話に転送するようにセットしてでかければ、わずかなチャンスを逃すことはない。
悲観していても仕方がない、ならばこの「ヴァカンス」を楽しむようにした。

その後徐々に忙しくなり、加えてグループの旅行で添乗員として出かけるようになると、今度はそんなヴァカンスを楽しむ余裕などなくなった。パソコンを海外へ持っていき、普段の個人旅行の見積もりや手配を出張先でこなして旅行客へ連絡する。パソコン1台あればそれがオフィスのようなものだ。Skypeも早くから利用した。出張先と会社との連絡は高額な国際電話など使わず、もっぱらSkypeでの定時連絡だ。
今改めてこの「ヴァカンス」が訪れたら恐ろしい限りだが、開業したての頃はそれが楽しかった。

自由と責任

会社としての営業時間はあるが、ウェブサイト中心の業務となると時には深夜まで仕事をすることがある。思い通りにサイトが動かず、半日も同じソースをあれこれいじくったりすることもある。旅行客からの見積もり依頼がたて込めば見積もりだけで1日かかってしまうこともあり、それが終わったらウェブサイトの修正作業だ。時期によっては経理業務が続き、決算ともなれば書類作りが続く。

しかしサラリーマン時代とは違い、時間は自分で決めることが出来る。前日の深夜まで作業をしたら、その翌日は昼休みに3秒で帰宅してゆっくり昼食を楽しみ、時には食後に仮眠をとる。SOHOは3食昼寝付きだって可能だ。体調が良くなければ電話とパソコンを自宅に持っていき、必要最低限の連絡だけで過ごすことだってできる。
休みも自分で決められる。友人の夏休みに合わせて一緒に国内旅行に出かけたり、カレンダーの並びが良ければ年末年始は10日ほどとった年もあった。どちらもサラリーマン時代には考えられなかったことだ。

そのかわり責任はすべて自分にかかってくる。上司から怒鳴られることはないが、結果(売上と収益)が自分に降りかかってくるのだ。SOHOとリモートオフィスの違いはそこにある。

今は業務の全てがカスタマーファーストだ。ニーズがあれば極力休みを削ってでも作業を優先し、出来るだけ多くの旅行客を海外へ送り出せるよう努める。より会社が広く認知されることを目指し、日々ウェブサイトを精査し修正を続け、SEO対策に努める。
それでも自分たちのリフレッシュは忘れない。毎年とはいかないが海外へ視察兼ヴァカンスに出かけ、日常はオフィスに籠りきりになることなく、近所の散策をはじめ自由な時間を楽しむようにしている。

開業して15年たったが、まだゴールは見えてこない。これからも顧客に迷惑をかけることなく会社を存続させ、少しでも多くの人に当社が行っていることを知ってもらい、そしてそれを利用して海外へ出かけてもらうことが目下の目標だ。
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