SOHOで起業した旅行会社|7〜自分でウェブサイトを制作

webイメージ

旅行会社を設立したいと考えたとき、目の前に立ちはだかる課題とは何か?

例えば、資金繰り、危機管理、顧客獲得方法など、サラリーマン時代にはあり得なかった課題がいくつもある。

今回は数ある課題の中から、他人の手を借りずに、自分で会社のウェブサイトを構築するにはどうしたらよいか、自分の体験を含めて書いてみたい。

ウェブサイトは会社の顔

ウェブサイト構築の技法や方法の前に、「ウェブサイトは会社の顔」であることを、常に認識すべきだ。

実店舗でいえば、ウェブサイトは旅行カウンターだ。

通常の旅行会社カウンターなら、自社で取り扱っているツアーのパンフレットを置き、スタッフがいつでも来客に応えられるようスタンバイしている。ウェブサイトはそれをネット上に展開するものだ。

また、実店舗を置いて直接お客様と接するタイプなのか、それともウェブサイトですべて展開するのか、運営していく会社形態によっても、ウェブサイトの内容は変わってくる。

当社の場合、少人数が基本のSOHOという形態で起業したので、実店舗を置いて運営していくことは始めから考えなかった。

つまり、ウェブサイトで集客し、出来ればそこで予約申し込みまでできるようにするのが望ましいと考えたのである。

会社の顔であり、旅行カウンターを兼ねるウェブサイトに掲載する内容は、どういったものが適切か?

会社の形態によっても変わってくるので、一概にこの通りといったものはないが、どんなウェブサイトでも、基本構成は、

  • 会社概要、旅行業登録票、会社へのアクセスなどインフォメーション
  • プライバシー・ポリシー
  • 会社の主力商品ページ
  • ウェブサイトの目次(サイトマップ)
  • 見積もり・申込・問い合わせ各フォーム
  • その他(必要に応じて)

といったところだろう。

参考までに、当社ウェブサイト(文末参照)をご覧いただきたい。

当社は第3種旅行業なので、ウェブサイトで募集型企画旅行を掲載することはできない。できるのは、受注型企画旅行につながるもの、又は手配旅行に関するものだ。

それだけでも、15年間ウェブサイト中心に行ってきて、これだけページが増えた。

当社はカウンターを設けておらず、従ってお客様も一切来客しない。だが、細々とではあるが旅行申し込みをウェブサイトだけから受けている。

ウェブサイトで申し込みを完結し、決済までできるようにしておくのは望ましいことだが、SOHOの会社では、そこまでしなくても良いだろう。肝心なのは、

「何を得意とし、どういった旅行を提供できるのか」

を、明確に示すことだ。

当社の場合、パッケージツアーは販売しておらず、全てオーダーメイド型の旅行で受注している。1件1件顧客のニーズを確認し提案していくコンサルティングが必要なため、ウェブサイトで申込みまで完結する旅行商品はない。

だから、上記に案内した程度のウェブサイトで十分であるが、それでも各プランごとに見積もりフォームや申込フォームを用意してリンクしている。

航空券やホテル、あるいはパッケージツアーを主力に販売している場合は、ウェブサイトで支払いまで完了できる、ECサイト型のウェブサイトが必要だろう。

どんな会社でも、業態によって作るウェブサイトは違ってくるということだ。

ウェブサイトの知識がなくても作ることはできる

何でも自分達で行うSOHOスタイルで独立起業したとき、筆者のように自社ウェブサイト作成も自分でトライしてみようということに、腰が引けてしまう人もいるかもしれない。

しかし、案ずることなかれである。

自社ウェブサイトを構築する方法は、大きく分けて2つある。それは、

  1.  一からウェブサイトの基本、htmlを勉強して作る
  2. ブログサービス(CMS:コンテンツ管理システム)を利用して作る

ことだ。

一昔前までは1.の方法が主流だった。

ある程度知識がある人は、「ホームページビルダー」などのウェブサイト作成ソフトを購入してパソコンにインストールし、ソフトの力を借りて作ることが出来るだろう。

また、今はコストをかけなくても、無料のホームページ作成ソフトはたくさんある。それでひとつひとつページを増やしていけばよいだけの話だ。

だが、そんな知識もない人はどうするのか?

その場合、2.のブログサービスを利用してブログをホームページ風に作っていくことだ。

ブログサービスは正式にはコンテンツ管理システムと言い、

HTMLやCSSのようなWebサイトの制作に必要な専門知識を必要とせず、テキストや画像などの情報を入力するだけで、サイト構築を自動的に行うことが出来るシステム

のこと。

つまり、htmlの知識がなくても、ウェブサイトを作れるサービスのことである。

筆者自身が独立・起業した頃と今では、ウェブサイトを取り巻く環境はガラッと変わり、ブログサービスを利用して、ホームページ風に自社サイトを簡単に作れるようになった。

WordPressは最強のウェブサイト制作ツール

では、ブログサービスを利用したウェブサイト作りとは、具体的にどういったことか。

ひとくちにブログサービスと言っても、今ではたくさんありすぎてどれを選んだらよいか迷ってしまうだろう。

はてなブログ、アメブロ、このブログを作成しているGoogole Blogger(執筆時点)などさまざまだが、会社の顔となるウェブサイトを作るにはどれが最適か?

その答えは、WordPressを利用することだ。

現在、ネット上にアップされているウェブサイトの約30%が、Wordpressをもとに作成されていると言われ、ウェブサイト作成の主流になりつつある。オープンソースのソフトなので利用自体は無料だ(別途レンタルサーバー料金がかかる)。

なぜ、Wordpressが他のブログサービスに比べ、ウェブサイト構築に最適なのか?それは

  • 突然のブログサービス終了により引っ越しする必要がない(財産として残せる)
  • 自由にカスタマイズしやすい
  • ウェブサイトのように固定ページをトップページにおくことが出来る
  • レスポンシブデザインに対応

等が挙げられる。

この中で最大の特徴は、「突然のブログサービス終了により引っ越しする必要がない」ことだ。例を取って説明しよう。

今、この記事はGoogle Bloggerを利用して記事を書いている。しかし、Google Bloggerがサービスを突然終了したら、この記事はどうなるだろうか?

せっかく良い記事やページを作成しても、自社以外の理由により、閉鎖または他のサービスへ引っ越しせざるを得なくなってしまうことになる。

それが会社の顔というべきウェブサイトだったら、どうなることだろう。

また、独自ドメインを取得していない限り、会社の住所ともいえるサイトアドレスさえ変わってしまうのだ。

しかし、Wordpressは、世界シェアNo.1のCMSで、世界中の主な大企業のウェブサイトも利用しているため、おそらくこのサービス自体がなくなることはない。アメブロやはてなブログなどはその比ではなく、他のブログサービスとは圧倒的差がある。

まさにWordpressは、現在知る限り最強のウェブサイト制作ツールだ。

最後にもうひとつ、それは「本業を忘れるべからず」だ。

ウェブサイトの更新、修正、それにあわせたSNS管理ともなると、本来なら会社に1人ウェブマスターをおかなければならないほど忙しくなる。

それに関わりすぎて、本業がおろそかになってしまっては、なんのためのSOHO旅行会社かわからなくなってしまう。

実際、当社も今では旅行業とウェブサイトに関する作業が半々くらいを占めている。しかしながら、全ては旅行商品を販売するためだ。

どれも、バランスよくやっていくことが必要だと思う。

【筆者がSOHOで運営する会社紹介】

コメント