サウンドホールの匂い ~ 2 ギター教室に通う

Flamenco Guitar
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何十年ぶりに始めたギター。それも独学ではなく、人から教わるギターは初めてのことだ。前回書いた通りいい意味で少し変わっていたS先生と出会い、クラシックギターの教室に通い始めたのは4月のことだった。最初はクラシックギターの構え方、運指など、アコースティックギターを独学で練習してきた自分にとって、そのくせを直すには少々根気がいると感じた。

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自宅で発表会

S先生は楽器メーカーが運営する音楽教室のクラシックギター教室以外に、自宅でもレッスンを行っていると聞いた。そこでは、長いこと通い続けている人もいるそうだ。
入ってすぐ、毎年決まった日に発表会を行っていることを聞き、是非参加してくださいと誘われた。場所はS先生のご自宅。自宅でも生徒さんにレッスンし、発表会まで行っていると聞き、さてはご自宅の一部を改装したレッスンスタジオでもあるのかと少々興味がわいた。

最初に習うのは小学生レベルの「ポルカ」と「きよしこの夜」の3重奏。これをほぼ1か月後の発表会で弾いてみては?といわれた。とても簡単な楽譜なので、どのパートでも覚えるのは簡単だ。同じ教室で自分より少し早く入ってきた人(この人をGさんと書こう)ともう1人選んで人前で弾けという。Gさんはおおらかな人らしく、人前で弾くことに躊躇はなさそうだった。

そして初めての発表会当日。駅からの案内図を頼りに、S先生のご自宅へ向かった。到着すると割と普通の1軒家、この家のどこにレッスンスタジオがあるのだろう?様々な憶測が頭の中を駆け巡りつつ、呼び鈴を押した。出てきたのは見知らぬ女性、自宅でレッスンを受けている一人らしい。案内されるまま居間に通され、すでに集まっている人達に挨拶をした。「さて、スタジオは?」とまだ自分の妄想のまま発表会の場所を聞くと、2階だという。また案内されるまま2階へ上がると、そこは普通の洋室。

そう、発表会の会場はS先生の自宅の普通の洋室で行われていたのだった。楽器メーカーの教室の生徒さんと自宅でレッスンを受ける生徒さんの合計はおよそ30名、それが一同にこの洋室に集まって、ひとりひとり練習した曲を弾きあう発表会だった。S先生所有のギターで弾くので、持ち込みはない。
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コーヒー・ルンバ

ほどなくして発表会が始まる。じっくりと情感込めて弾く人や、人生のうちで今までギターなど触ったこともない人が初めて挑戦している感の人などさまざまだが、みんな真剣に人の演奏を聴いている。

最初に教室に伺った時聞いた通り、クラシックとフラメンコ両方を習っていて、2曲弾いている人が多かった。そして途中に2重奏、そして自分が初めて人前でクラシックを弾く3重奏が行われる。以前から人前で演奏することにあまり躊躇はなかったので、なんなく覚えたての「ポルカ」と「きよしこの夜」を弾くことが出来た。

多くの人の演奏は、言ってみれば退屈なものだったが、1人だけ度肝を抜く演奏をする人がいた。S先生の自宅でレッスンを受ける古株の生徒さん(男性、50代)は、大学時代から弾いていてキャリアは相当なもの。その人が引く「コーヒー・ルンバ」の独奏には、正直言って衝撃を受けた。この曲はパコ・デ・ルシアも演奏しているフラメンコの2重奏の定番だ(その時はそんなことも知らなかった)。それをアレンジして、独奏してしまったのだ。

これがフラメンコ、か

初めてフラメンコに出会った瞬間である。

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